先日、中国語の老師に、過去に放送された二つのNHKの番組を見るよう勧められた。
いずれもYoutube上で見ることができる。
「サヨナラニッポン ~若者たちが消えてゆく国~」
日本に見捨てられた若者達
企業がより安い賃金で日本人を雇おうと、賃金水準の安い大連にコールセンターを開設し、日本で仕事を見つけられない若者が、わざわざ大連に出稼ぎにいくという構図。
2012年の番組だが、日本と中国の経済格差が縮小している現在でも成り立つビジネスなのだろうか。
2番目に登場した日本人は、月収は日本円に換算すると約10万円と安いが、中国は物価水準が安いので、28,000円相当の60平米の広いマンションに住んでそこそこ快適に暮らしている。
が、3年も滞在しているのに中国語がほとんど話せないし、将来の計画や目標もない。
Youtubeには「向上心がないヤツはどこに行ってもダメ」とか否定的なコメントが多い。
海外のコールセンターで働くのもあり?
中国語の老師が私に見るよう勧めたのは、私がしょっちゅう会社を辞めると言っているので、「身在福中不知福」ということを伝えたかったからだ。
でも私が思ったのは、海外のコールセンターで働くのって日本語教師になるより手軽でいいじゃんということ ('ω')ノ
働くのに特別何の資格も要らず、日本語が話せさえすればいい。
こんな誰にでもできて、あまり責任もない仕事が海外にあるなんて知らなかった。
平日は大学で中国語を勉強して、週末はコールセンターでバイトするのって悪くないんじゃなかろうか。
もっとも、何度説明しても理解できない客や、クレーマーを相手にするのはやりがいもなけりゃ、ストレスも相当貯まるだろうな。
数年前、会社が取引条件の変更をした時、たくさんの取引先から文句や問い合わせの電話が数週間にわたってジャンジャンかかってきて、電話に出るのが嫌になったことがあったっけ。
会社対会社の相手が比較的まともな電話ですら嫌になったのだから、個人からのわけの分からない電話を一日中聞くのは推して知るべし。
途中で一方的にガシャンと切ってクビになりそう (-_-)
「日本に来てはみたけれど〜中国人就学生寮の1年〜」
こちらは2004年の作品なので、もう13年以上前だ。
貧しい中国の農村から日本に来た留学生が苦労をする様子が描かれている。
中でも、ある女学生の話は他人に無関心な私でももらい泣きした。
またある学生は生活費を稼ぐためにバイトを探すが、外国人はどこも雇ってくれない。
今は反対に人手が足りなくて、コンビニが留学生の採用を強化している。
「十年河東、十年河西」、彼らが今の日本に来ていたら、バイト探しで苦労することはなかったのではないだろうか。
1作目もそうだが、個人の能力や実力よりも、その時の景気や政策で人生が翻弄されてしまう現実がある。
つくづくバブル世代の我が身の幸せを思う。
私はちゃんと「身在福中我知福」なのである ('ω')ノ