年間に大体7、8本の中国のテレビドラマを見ている。
7、8本といっても中国のドラマは1クールが40~50話あるので、1日に2話みても、1本見終わるのに20日以上かかる。
最近、ようやく53話ある『妻子的谎言』というドラマを見終わった。
苦学生の李夏曦はアルバイトをして学費を稼ぎ、事業に失敗した父親の借金も返していた。
夏曦はお金持ちの江家に家庭教師に行くことになり、そこで長男の江一斌と恋に落ちる。
一方、夏曦の父李国良は、妻が夏曦の学費のために貯めたお金で宝くじを買い、それを知った妻は怒りと失望のあまり病気になって死んでしまう。
父親を許せない夏曦は家を出て、江一斌のプロポーズに応えてしまうが、父親に対する失望のせいで、自分は孤児であると嘘をついてしまう。
李国良はアメリカに留学したはずの夏曦の結婚式を偶然見て、深く反省して影から娘を見守り、決して足手まといにならないことを誓う。
3年後、ずっと影から娘を見守っていた李国良はひょんなことから一斌を交通事故から救う。
そのことがきっかけとなり、江一斌は夏曦が3年間も自分と家族を騙していたことを知って・・・
主人公の夏曦がやたら自尊心が高くて、他人の意見に耳を傾けないので、主人公に同情するどころか、このまま離婚して不幸になれと思うほど www
ストーリーが極端なのだが、原作は韓国ドラマと知って納得。
韓国ドラマの日本語タイトルは『いとしのソヨン』というらしい。
父親が結婚式の時からずっと見守っていたことを知った夏曦が父親と抱き合う画面で、一番感動するところなんだけど、泣いた表情が・・・ www
タイトルに関係のないことを長々と書いてしまったが、本題に戻ると、昨日から見始めたのが『欢乐颂』という2016年放送のドラマ。
現代の上海を舞台にした5人の若い女性が主人公のドラマで、とても人気があったドラマらしい。
第2話で、主人公たちが故障したエレベータの中に閉じ込められてしまう。
その後、エレベータの管理会社から謝罪に来たのが、三人の中国人の前で頭を下げている日本人の小林さんだ。
なんで日本人とわかったかというと、日本語のセリフで「すみません」と謝ったから。
謝罪の後の長いセリフは流ちょうな中国語で話すので、制作サイドが意図して日本人と分からせようとしたのは明らかだ。
今まで中国ドラマを見て来て、戦争もので日本人が悪者として描かれるのは知っている。
でも現代ドラマで、(そもそもあまり日本人が出てこないが)悪者じゃなく下僕みたいな役柄で描かれているのは初めて見た。
これって中国人の日本人に対する見方がどんどん変化してきて、もう今じゃ格下扱いってことだろうか。
日本人もここまで落ちたかと、戦争ものの悪者日本人を見るより衝撃を受けた。
時代も変われば変わるもので、30年前にはこんなにも早く立場が逆転するなんて思いもしなかったよ。
平成は失われた30年間だったけど、次の時代はもっと酷い時代になるんじゃないだろうか。
平成って中国語で貧窮と声調が一緒で発音も似てる。
自分は日本がよかった時代を逃げ切れるかどうかのギリギリの世代なのかもしれない。