kkdayの阿里山日帰りツアーに参加した。
今後、一人で泊まりで行く時のための参考にしようと思う。
8時に台中駅前のプラザホテル前に集合。
私の他にシンガポール人女性と沖縄から来た日本人女性がいた。
新幹線の嘉義駅で2人の日本人はピックアップ。
台北在住の若い女性と日本から来た年配の男性で、親子と思っていたらガイドの問いかけに「爬山的朋友」と答えていた。
なんか怪しそうな関係なので近づかないことにする。
参加者5名の少人数のツアーで、一人参加者が多かったのでよかった。
ガイドは年配の日本語が話せる鄭さん。
若いころ9年間日本に留学して大学院まで建築を専攻してたそうで、今は退職して暇つぶしのアルバイトなのだろう。
怪しい二人組のうちの年配の男性以外は中国語が聞きとれると言うことで、ほとんど中国語で説明がされた。
阿里山に多い3つのものは「雲」と「樹」と「茶」だそうだ。
曇った日が多いので日の出が見れたら運がよく、午後からは霧が出るので午後3時までには下山したほうがいいと話していた。
幸い、今日は澄み切った青空が広がっている。
また高山烏龍茶の産地で、千メートル以上の高地で摘まれたものが「高山」がつくそうだ。
トイレ休憩も兼ねて果物屋に立ち寄る。
1時間走ったらまたお茶屋さんに寄ってお茶を試飲するが誰も購入せず。
支付宝のQRコードがあったが、民進党政権になって大陸からのツアー客がすっかり来なくなったそうだ。
道路わきに桜か梅が咲いていた。
阿里山に到着してまずは昼食を取る。
普段の休日ならたくさんの客がいるそうだが、台湾総統選挙のため客は我々5人だけ。
思っていた以上にたくさんの種類の料理が提供されて5人では食べきれなかった。
豚の角煮が柔らかくてとても美味しかった。
カエルの卵みたいなスープ。
遊覧車に乗って森林浴をする遊歩道に行くが、人っ子一人いなくて私達のグループの貸し切り状態。
また阿里山に来るなら4年後の総統選挙の日だな。
受鎮宮という廟があるところで下車。
普段は外から眺めるだけらしいが、少人数で他に観光客もいないので、中には行って見学できた。
檜の巨木の森林の中に敷かれた遊歩道を歩く。
遊歩道が設けられているのは、観光客が木の幹に触れたり根を踏んだりしないようにするためで、遊歩道の中に生えた木には人の背丈ぐらいまで薄い板が巻かれている。
「象鼻木」と名付けられた木で、左の根っこの部分がそう見えなくもない?
「三代木」というのは、一代目と二代目が朽ちた上に三代目が生えている。
伐採が行われるようになったのは日本統治時代からだ。
作業員の中には精神がおかしくなる者も現れ、伐採によって物の怪に祟られたと考えた人々によって「樹霊塔」が建てられた。
「阿里山神木」という樹齢約2300年の紅檜。
日本統治時代に台湾全土で林業に適した土地の調査が行われ、阿里山、宜蘭、それと南投だったっけ、3箇所が選ばれたそうだ。
その調査を行った日本人専門家の記念碑が建てられているが「博」の時に点がなく、「功」の”力”が”刀”になっているのは謙虚さを表しているんだって。
木の幹が万歳をしているように見えるので、日本統治時代は「万歳檜」と呼ばれたが、その後、台湾副総統が訪れたときに実際の樹齢は約2千年なので「千歳檜」と改名された。
阿里山鉄道の神木駅まで遊歩道が続いている。
檜の欠点は大きくなると幹に空洞ができやすいことだそうだ。
神木駅に到着し、この列車の次の2時半まで休憩。
神木駅から列車に乗るときは、一番後列の右側の座席に座ると、カーブを曲がるときに列車全体の写真が撮れるとガイドが教えてくれた。
列車もご覧の通り我々だけで貸し切り状態。
阿里山駅に着くと霧が出てきて、山を下りるときには見通しが悪くなってた。
山の天気は変わりやすい。
最後に向かったのが天長地久橋。
山岳に住む原住民と平地に住む華人が交易をする場所だったのでこの一帯は「触口」という名がついた。
物資の運搬を容易にする目的で作られた吊橋で、天皇と皇后の誕生日を記念して天長橋と地久橋と名付けられた。
道路沿いにあるのが地久橋。
高いところに架かっているのが天長橋。
天長橋の麓には龍隠寺というお寺があった。
30分間の自由行動だったので急いで天長橋を渡る。
他の人は地久橋だけ渡って天長橋までは来ず。
天長橋を渡ると聖南宮という廟があった。
岩の上の像は関羽だろう。
突き出た岩の下に廟がある。
お金を投げて出世を占う箱があったので、3回試したが上側にある投入口に入らず・・・。
もうリタイアするから関係ないということか。
龍の口から湧き水が滴って水槽に溜まっているので、ちょっとだけ飲んでみた。
中国語で蛇口のことを水龍頭というのは、龍と何か関係があるのだろうか。
新幹線の嘉義駅から乗車した怪しい二人組は、帰りは台中駅への送迎だったので、嘉義に寄らずに山側の3号線を通って早く台中に帰ることができた。
台湾の道路は、南北に走るのが奇数、東西か偶数と決まっているそうだ。
台中に帰るバスの中で総統選の開票速報をチェックすると、開票が進むにつれて蔡英文の優勢が明らかに。
高雄市長に当選した勢いで総統選にも出馬した韓国瑜って、都議選で勝利して勘違いして国政選挙に打って出てボロ負けした厚化粧オバサンと同じ運命を辿ったな w
新幹線の台中駅に寄ってから台中駅に戻ると6時半だった。
一番最後に下車して鄭さんにチップ200元を渡した(私だけだった)。
明日の台北往きの鉄道チケットは選挙後の大移動のために既に売り切れていたため、バスターミナルに行って台北往きのチケット(300元)を購入した。