『都挺好』は2019年に中国で流行ったドラマらしい。
以前に、2017年に流行った『我的前半生』を見たが、いうほど面白くはなかった。
『都挺好』もそんなに期待していなかったのだけど、これが無茶苦茶面白かった。
母親の急逝に伴い、残された父親(苏大强)を巡って、3人の成人した子供たちとの間で繰り広げられる老後の扶養問題。
長男(苏明哲)は父親の扶養に関して自分にできないことまで約束してしまう困った奴、次男(苏名成)は母親に溺愛されて両親の財産を食い潰してきたろくでもない奴、一番下の妹(苏明玉)は男尊女卑の母親に差別して育てられたので苏家とは縁を切って暮らしている。
この父親(苏大强)がとんでもないクソ親で、妻が生きている間は妻の言いなりで存在感がなかったのに、妻が亡くなったとたん我儘で無責任な自己中になって子供たちに無理難題を吹っ掛ける。
ただ、長男はもちろん、次男でさえ自己中の父親を見捨てようとはしない。
このあたり、一般的な中国人の観念なのかと思って、中国在中の先生に聞いたら、中国では老人ホームに預けたりせず、家族で親の面倒をみるのは普通で、先生も将来は父親の面倒をみる覚悟があると言ってた。
私はお金は出すけど、自分が世話するのは無理と思う・・・。
第一話の掴みから面白くて、どんどん引きずり込まれる。
話の終盤まで、このとんでもないクソ親とろくでもない次男にイラつきながら見てたのだけど、このクソ親が残り数話である理由で「洗白」する*1。
感動の最初の山場は44話。
ジムで運動しながら見てたんだけど思わず泣けてきた (´;ω;`)ウゥゥ
ソーシャルディスタンスとって壁に向かって自転車こいでたのでよかった。
もうあとは穏やかに最終話を迎えるのだろうと思っていたら、最終話にもっと大きな山場があった・・・。
イヤホンして聞いててドラマに集中してたので嗚咽しそうになった 💦
共感力が低いのでめったに感動しないのだけど、たぶん、自分の年老いた両親と重ね合わせて見たせいだと思う。
もっと若い時に見ていたらそんなに感動しなかったのかもしれない。
あと、次男(苏名成)のことをムカつきながら見てたんだけど、3人の子供の中で自分が一番誰に近いかといったら、次男(苏名成)かもしんない・・・。
いまんとこ、泣きたいときに見る一番お勧めの中国ドラマ。
*1:反面角色倒戈反正