GWに奄美の加計呂麻島に行ったとき、映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』のロケ地になったリリーの家など数か所を回った。
先に映画を見てから訪れた方が感動もあるに違いないが、帰ってからその映画をAmazonプライムで探したところ、「+松竹」というサブスクリプション(月額330円)をトライアルで2週間無料で見られることがわかった。
無料期間に松竹の映画を一気にみた感想。
男はつらいよ(1969~)
どうせなら最初から見ようと第1作から見始めた。
第1作はとても面白かったが、ワンパターンの展開に第5話で挫折した。
ワンパターンの映画は一日に何作も見るもんじゃない。
若い時の倍賞千恵子はめちゃくちゃ可愛い。
死の棘(1990)
加計呂麻島の特攻艇震洋のそばに記念碑があった島尾敏雄の小説。
島尾敏雄の不倫が原因で精神に異常をきたしていく妻との日常を描いた私小説だ。
一回目は退屈で途中で寝てしまって挫折、翌日もう一回見直した。
松坂慶子が妻の役を演じているが、口調が『トリック』の仲間由紀恵みたい。
回想シーンで震洋が置かれていた呑ノ浦が出てくるが、壕が人の背丈より高かった。
私が見たときは、腰をかがめても入るのがきつそうだったけど、土砂に埋もれてしまったか、違う壕だったのだろうか。
息子(1991)
永瀬正敏の演技がいい。
妻に先立たれた年老いた父親の老後問題かと思ったら結末がなくてがっかり。
二十四の瞳(1954)
高峰秀子主演の版。
映画の中で児童が歌を歌うシーンが何回もあって歌が長すぎ。
上映時間が2時間35分もあって見るのがしんどい。
見ていて涙が止まらなくなる名画とレビューにあったけど全く涙腺ゆるまず。
CASSHERN(2004)
宇多田ヒカルの元夫が監督を務めた作品。
意味不明でつまらない。
2倍速で見た。
青春残酷物語(1960)
若い男女の大学生が同棲をはじめて、身を亡ぼすストーリ。
女子大学生の髪型が変。
昔も刹那的に生きて破滅する若者は一定数はいたってことか。
幸せの黄色いハンカチ(1977)
若いころにみて最後のシーンで泣いた。
改めてみたら、たかが妻が流産したことの腹いせで、見知らぬ人を殴り殺した高倉健にドン引き。
ながら見してたけど、どんどん映画に引き寄せられる名作だとは思う。
6月下旬に夕張の映画セットを見に行った。
君の名は(1953)
第1部から第3部まである。
ラジオドラマが始まる時間になると「番組が始まる時間になると、銭湯の女湯から人が消える」と言われるほど人気があったらしい。
主人公の真知子のクソっぷりにむかつく映画。
他の男(浜口)の求婚を受け入れておきながら、未練たらしく数寄屋橋に春樹を探しにいく超身勝手な女で、翻弄される浜口と春樹がかわいそう。
私の感性は人と違うのかな w
楢山節考(1958)
今年亡くなった坂本スミ子主演の版じゃなかった。
坂本スミ子は老婆を演じるために前歯を抜いたといって、ワイドショーで取り上げられていた。
映画の役作りのためとはいえ、大切な自分の歯を抜くなんてと思ったのを覚えてる。
昔は70歳で姥捨て山に捨てたが、今はもっと体裁のいい介護施設に捨てる。
捨てる一時は涙するが、すぐに忘れて日常生活に戻る。
時代が変わっても人間のやることは大差ない。
6月のAmazonプライムデーでFire TVを買い替えた。
長期旅行中で指定期間内に荷物受取ができないので、実家を送付先にしておいた。
帰省した時に持って帰るつもりだったが、両親が見るかもしれないと思ったので、家のテレビにセットして使い方を教えた。
母が『君の名は』 が見たいというので、また松竹のサブスクに加入。
母も真知子にイライラするからもう第1部だけで見たくないと言った。
やっぱり親子 (-ω-)/