先週は高野山、今週は比叡山と平安時代に始まった真言宗と天台宗の総本山にハイキングに出かける。
別に信心深くはないし、むしろ神や仏は存在しないと思っている。
ただ単にハイキングがするついでにどうせなら何か見て回りたいだけだ。
《ハイキング ③》京都・修学院から延暦寺へ。行者道を歩く | 比叡山・びわ湖 観光情報サイト<山と水と光の廻廊>
叡山電鉄で修学院へ
大阪から京阪に乗って出町柳に9時半到着。
叡山電鉄はたった一両のかわいい電車。
バスみたいに車内で料金を払う電車なんて初めて見た。
改札を出たら踏切を渡って北東の方角に進むと音羽川があるので、橋を渡らずに川沿いに上流に向かって歩く。
きらら坂登山口
駅から歩いて15分程度、どん詰まりに登山口がある(10時前に到着)。
雲母(きらら)坂は平安時代から比叡山と京都を結ぶ主要路で、法然や親鸞もこの路を行き来した云々と書かれている。
広い登山道が続くのかと思ったら、すぐに左手に登山口と書かれた狭い歩道に分かれいる。
倒木があったり、急な坂があったりするが、グループでハイキングを楽しんでいる高齢者や一人で登っている高齢者がいた。
張り紙があって、尾根コースとバイパスコースに分かれている。
砦の跡だろうか、開けた場所がある。
高野山の女人道に比べると、道が広くてはっきりしていて歩きやすい。
蜘蛛の巣をはらおうと最初は棒切れを持っていたが、全然必要なくて途中で捨てた。
草むらが道の脇まで迫っている箇所がないので、蛇や虫を気にしなくていい。
水飲対陣之跡碑
後醍醐天皇の近臣であった千種忠顕が足利尊氏の弟直義と戦って戦死した地。
「京都一周トレイル」と書かれた標識が立っている。
比叡山~大原~鞍馬・二ノ瀬に至る北山東部コースになっているようだ。
標識の上部には、どの方向に進めばいいかが書かれている。
後ほど、この標識だけを見ながら進んでいったために、道を間違えてしまう (-_-;)
ところどころ眺めがいい場所があるのもいい。
浄殺結界趾
ここから先は女性は立入禁止だったらしい。
浄殺結界趾の近くに首がないお地蔵さんがいた。
誰かが首の上に石を置いて、マジックで顔を書いていた w
先に進むと、樹木が一様に倒れた箇所があった。
傍にちょっとした広場があって、休憩できるようになっている。
昼ご飯に家から持ってきた菓子パンとバナナを食べる。
京都の街並みが見えるが、京都の地理に詳しくないのでわからない。
雨で地滑りがおきたのか、さっきより広範囲にわたって樹木が同じ方向に倒れている。
やどり地蔵
茶色の建物が見えてきて、その下手にやどり地蔵がある。
鎌倉時代に作られたお地蔵様で、願を掛けると子供を授かるらしい。
崩れないよう一番上の石にもう一個石を積んだ。
右手に見える緑が京都御所で、左手のほうは京都タワーがあるが霞んでいて見えない。
天気がよければ大阪のビルまで見えるらしい。
叡山ケーブル乗り場
ほどなく叡山ケーブル乗り場の建物が見えてくる。
大人550円、現金のみ。
叡山ケーブルの先には、叡山ロープウエー乗り場がある。
ロープウエーに乗り換えて頂上に向かうか、歩いて登ることになる。
叡山ロープウエーから二ノ瀬までの京都一周トレイルのマップ。
全長17.9km、所要時間8時間。
私なら最低でも二回に分けないと踏破できないな。
叡山ケーブルからは広くて平坦な道が続いている。
比叡山人工スキー場跡
ガーデンミュージアムはコロナのため閉園中。
マップに従って、延暦寺東塔の方向へ進む。
この先に「つつじヶ丘」と言って、5月になると山の斜面につつじが咲き乱れているそうだ。
比叡山人工スキー場は2001年に閉鎖したらしい。
私もバブル新入社員の例に漏れず、野沢などにスキーに行ったっけ。
たぶん、大原の方向。
お地蔵さまが半ば土に埋もれている。
いつの時代のものなのか、道路沿いに苔むした石柱が立っている
石の上部に窪みがあり、ほとんどは何も残っていないが、内側に木が入っていてその上から金具で止めていたようだ。
下記のような看板があり、延暦寺内を見学しないのなら無料で通過できるらしい。
実際、横川の料金所でそう言って通り抜けている人がいた。
鎮護国家の碑
石碑の奥には古そうな墓地があった。
そういえば、先週、高野山で三本杉の方へ導かれそうになったのが気になっている。
神や仏はもちろん、幽霊だって信じてないけど ('ω')
山王院
直進すれば東塔、橋を渡れば山王院があって西塔へ進む。
ついでなので、橋を渡って山王院を参拝する。
ルートマップに従って東塔へ行く予定だったが、山王院の脇を立派な階段が続いているので、予定を変更して西塔にも行くことにする。
きらら坂登山口を出発したのが10時前、山王院に着いたのが11時50分なので、2時間弱のハイキングコースだった。