先日、HSBCに送金した香港ドルは、最終的に中国元に交換した。
本来は、先に検証してから送金すべきだったが、以下のいずれの方法が一番有利なのか事後ながら検証してみた。
1の方法は、通貨交換が1回だけだし、送金手続きも簡単なので、この方法が一番安かったらわざわざ円を香港ドルに換えて送金したのが馬鹿みたいだ。
2と3については、FXでほぼTTMレートに近いレートで米ドルなり香港ドルを調達できるので、結局のところ、HSBCで中国元に交換するのに、日本円、香港ドル、米ドルのいずれが有利なのかという問題になる。
そこで、HSBCで日本円を中国元に交換したらいくらになるか、反対に中国元を日本円に交換したらいくらになるか、同様に米ドルと香港ドルでも調べてみたのが下の表。
CNY1.00 | TTS | TTM | TTB | 乖離率 |
JPY | 17.200 | 17.023 | 16.847 | 1.04% |
USD | 0.155 | 0.154 | 0.153 | 0.50% |
HKD | 1.214 | 1.208 | 1.202 | 0.51% |
TTSレートとTTMレートの差額をTTMレートで除算した値を乖離率とした。
乖離率が大きいほど、同じ金額相当の外貨を中国元に交換した時、為替手数料が多くかかり、手取りの中国元が少なくなる。
この結果から見ると、日本円を中国元に交換する場合は、米ドルや香港ドルの倍以上の為替手数料がかかることがわかる。
例えば、100万円相当額からの交換の場合、日本円からの交換は米ドルや香港ドルに比べて300元も中国元の受取額が少なくなる。
結論として、日本円で送金してHSBCで中国元に換えるのは、取引はシンプルだがレートはよくない。
では、香港ドルと米ドルのどちらが得かというと、YJFXでのスプレッドが効いてくる。
米ドルはわずか0.3銭、香港ドルは3銭であるが、上と同様に乖離率を求めると、米ドルは0.00%で、TTMレートで外貨調達しているのにほぼ等しい。
従って、一番レートが有利な方法は、YJFXで米ドルを調達して送金、HSBCで米ドルから中国元に交換という結果になった。
あまりよく考えずに香港ドルで送金してしまったが、一番レートの悪い日本円送金しなかっただけよしとしよう。