- 08:10 フェリーかけろまで生間港へ
- 08:30 レンタサイクル
- 09:00 安脚場戦跡公園
- 10:00 諸鈍に到着
- 11:30 スリ浜海岸
- 12:00 震洋隊基地跡(呑ノ浦)
- 12:30 於斉のガジュマル
- 12:40 伊子茂まもる君
- 13:00 タカテルポイント
- 13:30 瀬相港
- 14:20 フェリーかけろま乗船
- 15:10 せとうち海の駅「海力」
昨晩、加計呂麻島に行くことを決めた。
奄美レンタカーで車を借りるとき、禁止事項に車を加計呂麻島に渡らせないこととあった。
島内を回る手段としては、レンタカー、バス、レンタサイクルがあることがわかった。
平日だし、レンタサイクルなら予約なしでも当日借りれるだろう。
08:10 フェリーかけろまで生間港へ
加計呂麻島に渡るには、瀬戸内町の古仁屋港からフェリーか海上タクシーに乗る。
加計呂麻島には生間港(いけんまこう)と瀬相港(せそうこう)がある。
船の時間を気にせず、古仁屋港に着いて、「せとうち海の駅」に駐車(1,000円)して窓口に行くと、ちょうど8時10分の生間港往きのフェリーが出発しようとするところだった。
チケット(片道360円)を買ってフェリーに乗り込むとすぐに開口部が閉まって出航した。
約20分で生間港に到着。
08:30 レンタサイクル
生間港と瀬相港の切符売り場、諸鈍の「加計呂麻島展示・体験交流館」の3ヶ所で電動自転車をレンタルできる。
3ヶ所のどこでも返却可能。
数台しか置いてなかったので、週末などは予約しておいたほうがよさそう。
4時間まで800円で、延長1時間につき200円。
フル充電の状態で借りたけど、島内は坂が多いのでみるみるうちにバッテリーが減っていった。
バッテリーの減りを抑えるため、ずっと「エコモード」にしておいた。
09:00 安脚場戦跡公園
まず東端にある安脚場戦跡公園に行くことにする。
坂の上から生間港を見下ろすと海が真っ青!
渡連海岸の砂浜。
山の中腹が大きくえぐられていて何かの基地みたい。
近くにいくと治山事業と書かれていた。
安脚場戦跡公園に到着。
反時計回りに歩いていく。
雨水貯水池
雨水を溜め、浄化して山頂の陣地に駐屯する将兵の飲料水として供給していた溜め池である。
山の壁面に作られた弾薬庫。
海岸線は切り立った崖になっていて太平洋が見渡せる。
所々に穴が空いていて、上部にコンクリートが見える。
塹壕の跡だろうか。
金子手崎防備衛所
この施設は昭和16年に構築された施設で戦時中大島海峡に潜水艦の進入を防ぐため防潜網並びに機雷等を布設し、潜水艦の接近を監視し、更に進入した場合、機雷を爆破させる施設で、これらはすべてこの防備衛所でコントロールされていたのである。
倒壊の恐れがあるため立ち入り禁止。
右手の木造の構築物に千羽鶴がかけられている。
ここから潜水艦の進入を見張っていた。
渡連海岸
弾薬格納庫
小銃、機銃の弾薬を格納するため、大正9年ごろに旧陸軍が構築した建物だったが太平洋戦争時は主に旧海軍が兵器庫として活用していた
弾薬庫
この山頂には大正9年ごろから旧陸軍の砲台が設置されていた。その当時に砲弾の格納庫として構築されていたが、昭和16年に旧海軍の砲台が設置されてから旧海軍が砲、高角砲の弾薬庫として使用した。
弾薬庫と弾薬格納庫の使い分けの違いはなんだろう?
中はけっこう綺麗。
10:00 諸鈍に到着
山道を登って諸鈍地区へ。
下りの途中でがけ崩れの補修工事をしていて、「通行禁止と書いてあるのがが見えなかったか?」と言われた。
全く気付かなかった (´・ω・`)
「もうここまで来たのならしゃあない」といって、重機の端を通らせてもらった。
通れなかったら、体力と時間とバッテリーを大幅にロスするところだった。
諸鈍長浜
諸鈍デイゴ並木
もう一ヶ月ぐらい遅かったらデイゴの花が咲いていたのに残念。
リリーの家
映画『男はつらいよ 寅次郎 紅の花』のロケ地らしい。
こういうのは先に映画を見ておかないと「ああ、そう」で終わってしまう。
伝泊(伝統・伝説的な建築と集落文化を次の時代に伝えていく宿泊施設)として利用されており、宿泊者以外は立ち入り禁止。
加計呂麻島展示・体験交流館
有料エリア(300円)に入って時間つぶし。
ここでも電動自転車を借りたり返却できるが、港から遠く離れたこんな場所で借りる人っているのか?
この地区で宿泊してたら借りるケースもあるか?
ビデオ上映は加計呂麻島の文化を知ることができて面白かったが、展示品は壺がやたらめったら並べてあって、漁具が展示されている程度。
仮面の伝統芸能「諸鈍シバヤ」
壇ノ浦の戦い(1185年)源氏に敗れた平資盛(たいらのすけもり)一党が加計呂麻島諸純にたどり着き、島民たちとの交流のため、大和の話や踊りを行ったのがシバヤの原点と言われる。壇ノ浦の戦いから800数十年、脈々と継承され続けてきた諸純シバヤは、明治時代には大島全島で興行し、成功をおさめたものの、徳之島での大きな失敗を期に行われなくなった。
大正時代に復活をするも20演目余あった中で忘れられたものも数多く、昭和に入り戦争でまた中断の危機を迎えた。このような苦難を乗り越え、現在11演目、旧暦9月9日、平資盛を祀った大屯(おおちょん)神社で奉納するのである。
諸純 かなめちゃん
10時過ぎ、デイゴ並木を見た後、小腹が空いてきた。
「準備中」の看板が置いてあったけど、小屋の中で何か料理していた。
てっきりお昼に提供する料理を作っているのだと思って、「何があるんですか?」と尋ねると「10時45分過ぎに焼きそばならできるよ」と言われた。
いったん「加計呂麻島展示・体験交流館」で時間つぶしをして11時前に戻ってきた。
焼きそばとごはんとお味噌汁(700円)。
まだ看板が「準備中」のままなので、食べ終わってから聞いたら、夜営業する料理を作っていたのだった。
準備中なのにお昼ご飯を食べさせてくれてありがとうございました m(__)m
11:30 スリ浜海岸
生間港の方に戻って海岸沿いを西に進む。
海岸に石垣を積んであるのは、干潮の時に魚を捕まえる垣漁の跡だろうか。
スリ浜海岸に到着。
海がめっちゃきれい。
こんなに美しい砂浜だけど人っ子一人いない。
スリ浜を超えたところの浅瀬の海の色がまためちゃくちゃ綺麗だった。
12:00 震洋隊基地跡(呑ノ浦)
「加計呂麻島展示・体験交流館」で展示を見ていて、島内に「震洋隊基地跡」があることを知って見てみたくなった。
島尾敏雄という作家の記念碑があった。
大学卒業後に海軍予備学生に志願し第十八震洋特攻隊隊長として、奄美群島加計呂麻島に赴任。1945年8月13日に特攻戦が発動され、出撃命令を受けたが発進の号令を受けぬまま即時待機のうちに終戦を迎えた経験を持つ。(Wikipedia)
震洋特攻隊を題材にした『出発は遂に訪れず』、『魚雷艇学生』という小説を書いたそうなので、こんど図書館で借りて読んでみよう。
昭和19年4月、軍令部から劣勢挽回用として提案された特殊兵器のうちの一つで、回天とともに実用されたのが震洋であった。
震洋艇は、全長5m、横幅1mばかりの、ベニヤ張りのボートにトラックのエンジンを積み込んだもので、そのへさきに230kgの炸薬を載せ、ただひとりの搭乗員もろとも敵の感染に体当たりする特攻兵器でした。
名前の由来は「太平洋を震撼させる」からと言われています。
全国114ヶ所、中国・台湾・フィリピンまで含めると、146ヶ所に基地が作られました。
これらの搭乗員は、兵学校や予備学生出身の青年士官が隊長となり、各艇員は予科練出身者であった。
海岸沿いに5ヶ所ぐらい震洋艇を格納する壕が残っていた。
船の模型が置いてあるのは1ヶ所だけ。
12:30 於斉のガジュマル
ここも『男はつらいよ』のロケで使われたようだ。
木の背後に回ると多数の気根が垂れ下がっていた。
周囲に石を置いて固定してるのかな。
今度来たときはもう根付いているかもしれない。
12:40 伊子茂まもる君
小学校の正門の向かいに立っている。
13:00 タカテルポイント
けっこう細くて、曲がりくねってて、崖から落ちてきた石が落ちている道を走る。
自動車で対向車が来たら、私の腕では後にも引けず困ってしまいそう。
ずっと坂道を登るので電動自転車のバッテリーが気になりながら登った。
晴れていれば真っ青な海が見られるとのことだったが、あいにく雲がだんだん増えてきて太陽が隠れてしまい、期待したほどきれいではなかった。
向こうに見えるのは与路島と思う。
13:30 瀬相港
あともう一か所、「嘉入の滝」に行きたかったが、フェリーの時刻表を見ると14時40分になっていた。
それにバッテリーも残り少なくなって、帰る坂道の途中でなくなったら最悪なので、今回はあきらめることにした。
瀬相港に向かっていると、途中でにわか雨に降られた。
自転車のバッテリーは残り30%だった。
島内は坂道だらけなので、けっこうバッテリーを食う。
5時間借りたことになるので、1時間の超過料金(200円)を払う。
思った以上に早く港に着いたので、暇つぶしに近くの「いっちゃむん市場」に入る。
加計呂麻黒糖(300円)と黒糖蒸比餅(290円)を購入。
加計呂麻黒糖は実家に持って帰って、コーヒーを飲むときに入れてみよう。
それでも時間があるので、岸壁に座って海の中を見ていたら、港のすぐそばなのにウニがいっぱい(中央と右上)。
大きな魚も泳いでた。
14:20 フェリーかけろま乗船
往復チケットを買ってなかったのでフェリーの切符(360円)を買って乗船。
加計呂麻島って自転車で簡単に回れるもっと小さな島のつもりでいたけど、面積77.39km²もある、かなり大きな島だったので、結局、東半分しか回れなかったな。
15:10 せとうち海の駅「海力」
古仁屋港の「せとうち海の駅」の中にある漁協直売店「海力」で早い夕食をとる。
くろまぐろ丼と海力丼は売り切れだったので、海鮮丼(850円)を食べる。
それと加計呂麻島の「いっちゃむん市場」で売り切れになっていた「みき」という奄美名産ドリンク(180円)も購入。
これだけで850円って安くない?
「みき」はどこかで食べたことのあるなつかしい味。
何だろうと考えて卒業式なんかの時にもらってた紅白の饅頭の味だった。
青エビは100gあたり550円、セミエビはいなかったけど100gあたり1,200円だった。
食べたことがないから相場がわからない。
早めにホテルに帰ると、明日のパラグライダーは大丈夫と連絡があった。
日曜、月曜と強風のため中止になったけど、旅行最後の日に飛べることになった (^^)