先々週は、町石道(ちょういしみち)を高野山まで歩いたので、今回は、黒河道(くろこみち)を歩く。
町石道はほとんど急な坂がなかったけれども、黒河道は起伏に富んだ道らしい。
黒河道は高野七口の一つ黒河口に至る高野参詣道で、橋本市賢堂から国城山東麓の明神ヶ田和を越え、藁谷から九度山町の市平で丹生川を渡り、久保から高野町の粉撞峠を越え、高野山内の千手院谷に入る登山道である。 橋本から高野山への近道とされ、また、大和国(奈良県)からの参詣客がよく利用されたことから大和口とも呼ばれた。
天正9年(1581) の史料には 「大和口」と見え、正保元年 (1644) の史料には「大和口又号粉撞峠口」 とあり、江戸時代後期の 「紀伊国名所図会』には「黒河口 或は大和口ともいふ」とあって、その呼称は時期による変遷があり、一定していなかったようである。
道が険しいことから、多くの参詣客は黒河道の西方を並行する京大坂道を利用したようだが、黒河道は文禄3年 (1594)の豊臣秀吉の高野参詣の帰途に用いたと言われ、そのルートが『紀伊続風土記』に見える。高野山周辺では、地域の産物を高野山へ奉納する「 雑事のぼり」にも利用されたと伝えられ、物資の輸送にも用いられたものと推定されている。
定福寺 【1番】 から粉撞峠 【26番】 までは、番号道標が500M毎に立っている。
- 08:45 橋本駅を出発
- 09:00 定福寺
- 09:15 五軒畑岩掛観音
- 09:25 鉢伏弘法井戸
- 09:57 わらん谷の赤石
- 10:10 丹生川
- 10:25 春日神社(桂の木)
- 11:15 くどやま森の童話館(旧久保小学校)
- 12:10 子継(粉撞)峠
- 12:20 三本杉 分岐
- 13:08 壇上伽藍
- 奥の院参拝
08:45 橋本駅を出発
黒河道の幟がところどころにたっている。
「くろこみち」と読むとこのとき知った。
09:00 定福寺
黒河道の入口、定福寺にお参り。
宮谷大師堂には杖が置いてあった。
柿が美味しそう。
09:15 五軒畑岩掛観音
少し山道を歩くと、アスファルトの道に戻ったり、また山道に入ったりを繰り返しながら登っていく。
前日にジムで2時間有酸素運動をしてマッサージしなかったので足が重い。
いつもより歩幅を小さくして休まずに登り続ける。
五軒畑岩掛観音から橋本の市街が見渡せる。
09:25 鉢伏弘法井戸
途中から下り道にかわる。
あまりにも長く下るので、せっかく登ったのが無駄になって悲しい 😥
09:57 わらん谷の赤石
でっかい岩。
この前にわらん谷の滝があったうようなのだが気付かなかった。
10:10 丹生川
坂を下り切ると一般道に出て、丹生川にかかる橋を渡る。
渡ったらまた上り坂が始まる 😣
ハイキングに出かける前は楽しみだし、終わった後は充実感があるのだけど、上り坂がきつい時は「なんでハイキングにでかけようと思ったんだろう」と思いながら登ってる 💦
10:25 春日神社(桂の木)
山奥にまで民家と畑がある。
民家の畑の中に入っていく。
不揃いな石の階段。
どれぐらいの年月使われているのだろう。
石段を登ると春日神社と樹齢推定300年以上の桂の木がある。
比較的新しい「クマ出没」の貼り紙。
ヒグマじゃないだけまだまし?
11:15 くどやま森の童話館(旧久保小学校)
土日だけオープンしてるらしい。
12:10 子継(粉撞)峠
見覚えのある景色。
去年5月末に高野山の三山巡りをしたときに通った場所にようやく到着!
ここまで来ればあとはずっと下りだ。
12:20 三本杉 分岐
心霊スポットの三本杉への分岐。
憑りつかれるから行ってはいけない。
神仏は信じないけど呪いは信じる?
13:08 壇上伽藍
金剛峯寺の前を通る。
壇上伽藍に続くこの小径が好き。
壇上伽藍に到着!
ゴールということでYAMAPの記録を止める。
2週間前に来たばかりだけど、同じように写真を撮る。
中門。
金堂。
上の写真と時間が空いてるのは、ファミマに行って買い物をしたから。
町石道を歩いたときは6時間かかったので、今回も同じぐらいかかると思っていたのに4時間半足らずでついてしまった。
宿坊清浄心院を予約していたが、チェックインは15時から。
壇上伽藍にあるベンチで、持ってきたパンを食べて、メールチェックなどをして時間をつぶす。
奥の院参拝
来たからには奥の院を参拝する。
一の橋
本日泊る宿坊清浄心院はこの橋のすぐ近くにある。
汗かき地蔵と姿見の井戸
右横にある井戸をのぞき込んで自分の姿が映らないと3年以内に死ぬらしい。
もちろん、のぞき込んだら、ちゃんと自分の影が映った。
高麗陣敵味方供養碑
薩摩藩主島津義弘・忠恒の父子が朝鮮出兵における敵と味方の戦死者の霊を供養するために建てたもので日本武士道の博愛精神の発露として知られる。
前にも書いたけど、何の非もない他人の家に押し入って人を殺しておいて、弔ってあげるのが武士道?博愛精神?って感じぃ。
最初から日本が朝鮮に攻め込んでなければ、敵も味方も誰も死んでませんが 💩
お化粧地蔵
化粧した不気味な地蔵。
松平秀康及び同母霊屋
徳川家康の次男の墓。
奥之院
先々週は秋分の日だからまあまあ人がいたけど、さすが平日の月曜日ともなると、人がとても少ない。
平日に旅行できるのはリタイアした特典。
久しぶりにおみくじを引いたら「中吉」だった。
相場:負ける山気をだすな
旅行:障りなし
他に特筆すべき事項なし。
大師の腰掛石
高野山町石
前回、大門までしか気づかなかったけど、奥の院の中にも町石が立っていた。
奥の院にお参りしたらいい時間になったので宿坊に向かう。
今回も休憩はほとんど取らず。
とはいえ、平坦な道が続く町石道に比べると、黒河道は起伏に富んでいて、時間も距離も少なかったけど、体力的には黒河道のほうがきつかった。
町石道と黒河道を歩いたので、残るは京大坂道。
去年、極楽橋から女人堂まで歩いたけど、今度は学文路から歩きたい。