特急こうやで極楽橋へ
コロナ自粛が明けてジジババが大量に出歩く前に高野山に行くことにした。
28日(木)、8時42分なんば発の南海特急こうやで極楽橋へ。
通勤時間帯なので大量の人が難波駅で下車している。
出勤している人を見て会社を辞めて良かったとすごく実感できた (-ω-)/
当然のことながら、私が乗った車両にはわずか3人の乗客しかいなかった。
橋本から極楽橋までは狭い山間部を緩やかに登って行くのが、台湾十分往きの平渓線に似ていてのどかでいい。
旧不動坂(京大坂道)を歩く
10時1分に極楽橋駅に到着。
極楽橋から山上の高野山駅まではケーブルカーが走っているが、女人堂まで歩いても1時間ほどの距離なので歩いて登ることにした。
駅員に尋ねると、極楽橋を渡って左に曲がって一本道と言われた。
駅の周囲には何もない。
道は舗装されていて歩きやすい。
ちょうどケーブルカーが下りてきていたが誰も乗っていない。
昔の不動坂に続く道があった。
不動坂は、対象4年に高野山開創1100年記念大法会事業の一環として行われた全面改修によるルート変更で、古の不動坂は山中に残されました。
平安時代より存在していたと考えられるこの不動坂は、距離にして約2kmと比較的短いながらも、高野山を目前に控えた最後の難所であり、「いろは坂」、「万丈転」、「外不動堂跡」、「岩不動」そして「花折坂」など、高野山信仰と深い関係のある名所、旧跡が存在しています。(立て札より抜粋)
舗装された道より面白そうなので、旧道を歩くことにする。
今でも歩く人がいるのだろう、それなりに道がちゃんとついている。
清不動堂
清不動の手前で、再びコンクリートの道に出る。
もともとは外不動という名前で昔の不動坂にあったのが、大正9年に修復移転がおこなわれ、現在は「清不動」と呼ばれている。
旧不動坂は、清不動の建物の右横を奥に入っていく。
矢印が書かれているけど、これは道じゃないような。
もはや道じゃない。
女人堂の手前でまたコンクリートの道に出て、さらに進むと車道に出る。
女人堂
10時52分、1時間弱で女人堂に到着。
高野山は大師開創の時から女人禁制であったため、このお堂の傍に庵を建てて女人の宿泊場所とし、総門より一歩たりとも入ることを許さなかった、と木札の下に書いてあった。
昨日買った阿倍野だんごを昼ご飯代わりに食べる。
やっぱ、だんご庄の団子の方が何倍も美味しい。
「高野山」「金剛峯寺」と書かれた石の灯篭があって、ここを下りていくと高野山の街中に入る。
これが総門で、ここから先には女性は入れなかったということか。
女人道を歩く
しかし、今回の目的は女人道を歩くことである。
今日は、女人堂からぐるっと奥の院まで女人道を歩く予定。
高野山は八葉の峰と呼ばれる1,000m前後の山々に囲まれた山上の盆地で、明治5年に女人禁制が解かれるまで、厳しく女性の入山を規制してきました。高野山への参詣道として俗に「高野七口」と呼ばれる街道が通じており、かつては各入口に女性のための籠り堂として女人堂が建てられ、女人信者は弘法大師空海の御廟を拝みたいと、女人堂から女人堂へ八葉蓮華の峰々を辿ったといわれ、この道を「女人道」と呼んでいます。
このコースでは、極楽橋駅から京大坂道を経て、現存する唯一の女人堂である「不動坂口女人堂」から奥之院(「奥の院前」バス停)までの女人道を巡ります。
【距離:約8.9km 標準歩行時間:約3時間30分】
京大坂道不動坂と女人道|和歌山県観光情報 公式サイト わかやま観光情報
女人堂の向かいの仏像の右手に弁天岳へ続く細道がある。
①行くのを躊躇するような廃れた細道だ。
以下、〇の番号はルートマップに書かれた番号を表す。
弁天岳
④弁天岳には小さな神社があった。
眺めもまずまず。
金剛峯寺大門
⑤弁天岳から坂道を下りてくると金剛峯寺大門の左手に出てくる。
門を通り抜けると市街地の方へ行くが、女人道は門を左に見つつまっすぐに横切る。
お助け地蔵
⑧願い事があればお地蔵様の周囲の石を持って帰り、叶ったら返しに来るらしい。
愛宕神社
途中で道を間違えて、この神社に出てしまった。
⑪引き返してこの標識のある細い小径に出ないといけない。
⑫舗装された道なりに進んでいくと、黒い鉄塔の右手に女人道に行く看板がある。
これも最初見落としてしまって、市街地に迷い込んで彷徨っていると地元の方が声をかけて教えてくれた。


所々分かりにくいところがあって、ここも広い道じゃなくて、左の細い道に進まないといけない。
小辺路 ろくろ峠
⑱木箱にスタンプが置いてあって「高野七口」と書かれた記念スタンプが押せる。
スタンプのデザインはセンスが良くない(擦り切れているだけ?)。
円通寺
㉑円通寺の手前に下りてくる。
円通寺は修行道場につきは拝観不可、進入禁止と書かれている。
倒木で道が塞がれている。
大峰口女人堂跡
㉓もはや女人堂の跡があった事どころか、その看板さえ割れて読めない・・・。
奥の院前バス停
㉕13時30分、ようやく「中の橋立体駐車場」の脇に出てきた。
極楽橋駅から奥の院前バス停まで、途中で迷ったりしたけれど、8.9km、3時間半かかった。
金剛峯寺大門で休んでいる時に、弁天岳から下りてきた人を一人みかけただけで、他には誰も見かけなかった。
金剛峯寺大門から奥の院前バス停の間は何もなくて、ただ本当に歩くだけだった。
奥の院
せっかくなので、宿坊にチェックインする前に奥の院に行く。
一の橋からではなく、中の橋立体駐車場から入ると比較的新しい墓が多くて「企業墓」もたくさんある。
私がいた会社の「企業墓」もあるはずなので探すが見つからない。
御廟橋から先は写真撮影禁止。
コロナ予防のため、弘法大師は御廟に1200年もずっと引きこもっていて、一日2回ご飯を届けてもらっている。
干支ごとのお守りがあったので、両親へのお土産に購入。
お守りが500円、お守り袋が200円。
今回もLINEで両親に写真を送っていたのだが、平日で泊りがけで旅行しているのに、いまだに在宅勤務中と思っているようだ・・・。
私がいた会社の「企業墓」は帰りには見つかった。
創業者、役員物故者、従業員物故者が祭られていて、役員と従業員は業務中に亡くなられた方が祭られているのだったと思う。
どうか私の企業年金を守ってくださいとお祈りした (-ω-)/
むっちゃ歩いてたくさんカロリー消費した!