金門島の中央に位置する太武山は、海抜253メートルしかないが、金門の最高峰。
毋忘在莒、海印寺といった観光スポットがある。
前山、後山、蔡厝古道、斗門古道の4つのルートがあって、前山と後山はメジャーな道でコンクリート舗装、蔡厝古道と斗門古道は比較的急こう配となっている。
コンクリート舗装された山道なんか歩いても面白くないので、蔡厝古道を登ることにした。
蔡氏家廟
家の壁が黒いのが祖先を祭った廟だと昨日のガイドは言ってたけど。
蔡厝古道の入口。
海印寺の近くに出るようだ。
蔡厝古道は、天然の岩石で階段状に舗装され、石段が多いことから、現地の人は「百二階」と呼んでいます。
蔡厝古道はかつて、沙美から山の外への近道でした。昔の金門人は塩と豆腐を担いで山頂を越え、山の反対側に運んで売っていたため、まさに塩の道、豆腐古道が形成されました。古道にある浯洲場築寨砌路記念碑(通称:元碑)は、金門がかつて塩田であった事実と歴史的な価値を証明しています。
岩場の道を登っていく。
休憩所?
特に景色が見れるわけじゃないけど。
「百二階」の標識の方角に進む。
小さな池があった。
池の周囲はどちら周りでも道があって同じ場所に出る。
岩場からの眺め。
対岸は厦門(アモイ)。
中央に見えている湖は金沙水庫。
軍事施設の跡かな?
頂上付近に655 年前に巨石に彫られた「元碑」があったらしいが全然気づかなかった。
海印寺の近くの広い道路に出た。
海印寺に下りず、坂道を登っていく。
「毋忘在莒」と彫られた石があった。
蒋介石が国土回復を願って頻繁に用いたフレーズである。
この石を見学するために登ってくる人が多いみたい。
ちょうど登ってきた一団に記念撮影を頼まれた。
左横に階段があったので登ると、軍事施設のため立入禁止になっていた。
海印寺の上にあるレーダー施設っぽい建物。
海印寺を見学することにした。
宋代に創建された海印寺は800年の歷史を誇ります。太武山頂の窪地にあるので、古くは「太武巌寺」と呼ばれました。寺の左右には「龍楼」、「鳳閣」という名の鐘鼓楼があり、寺の前の「蘸月池」は透き通った水が見るからに清らかです。鐘楼内の大銅鐘は重さが750キロ以上あり、「鐘声可聞30里(鐘の音は30里まで聞こえる)」と伝わります。
その他にも「海山第一」と刻まれた「石門関」と龍脈を孕み、人心を安定させられると言われる「安心石」を見に「海印寺」を訪れる人が絶えません。
山の斜面に沿って寺院が建てられている。
観音殿
とりあえず触ってパワーをもらう。
大雄宝殿
釈迦牟尼仏が祭られている。
寺院右側の斜面は32体の観世音菩薩が祭られた「石像公園」になっている。
大雄宝殿の背後を登ると、やはり軍事施設で立入禁止。
ってことは、高いところは軍事施設があって、三角点には行けないっぽい。
「倒影塔」を見るのを忘れていたことに気づき、「毋忘在莒」のほうに戻る。
「倒影塔」の前はテラス上になっていて、金門島北側の景色が一望できた。
軍のアンテナかな?
アンテナの左側には、金門空港の滑走路が見える。
金門大橋やアモイの高層ビル群も見える。
倒影塔が建ってる巨石の下に空間「延平郡王・兵監督将棋処」がある。
明朝末期、鄭成功と幕僚たちが戦争時の前線視察、作戦計画の立案を行い、休息時に碁を打った場所と伝えられてる(嘘くさいけど)。
石室の上に立つ「倒影塔」は金門三大古塔(茅山塔、文台古塔、倒影塔)の一つ。
日本語の解説からは、”民国7年地震で倒壊、民国26年日本軍が占領するまえに完成したばかりの塔は軍事上の関係から取り壊され、民国93年に再度建てられた”という中国語の解説には書かれている部分が省略されている。
倒影の由来は、夕陽に照らされた塔の影が海面に映って塔の影に魚が集まってくる様子を清朝の林樹梅が「塔影壓滄波,反射照巖樹, 顛倒非神通, 理為靜者悟」と読んだからと言われる。
海まで遠すぎるから絶対あり得ないけど。
「倒影塔」の脇に斗門古道があるのに気づいた。
登ってきた蔡厝古道をまた下るつもりだったが、違う道を歩いたほうが楽しいので、斗門古道を下ることにした。
岩に刻まれた階段を下っていく。
ツツガムシ(ダニの一種)に気をつけましょうの垂れ幕。
マダニじゃなかった。
斗門古道登山口に到着。
さらに歩くと斗門古道の看板。
こっから、電動バイクを停めた蔡厝古道登山口まで戻らないといけない。
太武山はそんなに高くなくて岩肌の露出が多い山。
これが最高峰なのでダムを作るような大きな谷がない。
道の両側は高粱畑。
見事なバナナが実っているが、野生なのか、植えているのか?
蔡厝古道の登山口に戻ってきた。
蔡厝古道登山口から斗門古道登山口までYAMAPで記録をとった。
1時間半で軽く登れたので、あとの観光の時間がまだ十分とれた。
【台湾金門島】太武山 / ちゃんらーさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ