おまけの会社員生活

おまけの会社員生活《ハケンの品格》

五十而知天命、正社員から週休5日、日給5万円、半在宅勤務、有休フル消化のハケン社員になりました

明孝陵、霊谷寺、大虐殺記念館、紫峰大厦(南京)

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6時過ぎに起きた。

若い時は朝なかなか起きれなかったのに、今は7時前には目が覚める。

南京駅で荷物を預ける

南京に来るのは29年11ヶ月ぶりだ。

駅の周辺がどんなに変わったのか見たくて、南京駅から帰ることにした。

ホテルに荷物を預けると取りに戻るが面倒なので、駅で預けることにした。

高速鉄道は北広場と書かれていたので、駅の北側に出た。  

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ところが、荷物預かり所が見つからない。

地階にも1階の切符売り場付近にも見当たらない。

東側に長距離バス乗り場があって、そこならあるかもと思って歩いて行っていると、長距離バス乗り場の建物の右側に「寄存」と書かれた店があった。

見つからなかったら南広場まで行かないとダメかと思った。 

午後4時ぐらいまで預かってもらうことにして支付宝で20元を払う。

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明孝陵

チケット売り場

地下鉄1号線と2号線を乗り継いで苜蓿园駅で下り、出口を出たところでチケットが売られていた。

明孝陵(75元)、音楽台(10元)、灵谷寺(35元)、美龄宫(30元)がセットになったものが100元、電動カートの乗車切符が10元、一日乗り放題パスが50元で売られていた。

30年前は孫中山記念館、灵谷寺、明孝陵と回ったが、もう一度、明孝陵を見たいと思っていた。

明孝陵だけなら電動カートに乗らなくても歩いて行けると思ったので、チケットは買わずに先に進んだ。

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天気がいいので、緑がとても美しい。

いつもはホテルのタオルを借りてくるが、今日は上海に帰るので、日本からタオルを持ってきた。

有备无患、未雨绸缪である。

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しばらく進むと明孝陵のチケット売り場があったので、支付宝で75元を払って中に入った。

四方城

遊歩道を20分ほど歩いて四方城に到着。 

明永楽十一年(1413円)建造。建築物の平面が正方形で、屋根が壊されたので「四方城」と言う。

屋根が壊されたとは説明に書いてあったのを書き写したのだが、屋根あるじゃん?

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 中には明成祖朱棣(永楽帝)が書いた碑文がある。  

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石象路神道

四方城の西に、615メートルの石の動物像が並ぶ石象路神道がある。

石像は同じ動物が座って向き合ったもの、立って向き合ったものの順番で規則正しく並んでいる。

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獅子、獬豸(かいち)、駱駝、象、麒麟、馬と6種類、24体の石像がある。 

獬豸は神獣で人が争った場合に正しくないほうを角でつくことから「正直で人に迎合しない」意がある。駱駝は国力の強さと隆盛を誇示し、国家が繁栄していることを表す。麒麟は皇帝が人徳を施して初めて現れる吉祥物で皇帝陵墓にだけ置かれる。

30年前は学生だったので、麒麟と獅子と馬に乗って写真を撮ったが、さすがに今はしない。

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翁仲路神道 

続いて翁仲路神道という、二対の武将、二対の文官が並ぶ250メートルの翁仲路神道がある。 

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孫権の墓はしょぼかった

石象路神道の象の石像の近くに三国時代の呉を建国した孫権の墓がある。

といっても、明らかに最近作られたちゃちな石碑で、この山に埋葬されたと伝えられるがもう墓の跡も見つからないと横に置かれた説明書きに書かれていた。

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少し奥に行くと、孫権の石像と記念館があった。

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記念館は無料で、孫権の生涯をまとめた展示がされている。

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孝陵の陵墓

翁仲路神道の先に金水桥があり、ここから陵墓の建築群が続いている。

地下鉄出口のチケット売り場から明孝陵往きの電動カートに乗った場合は、金水橋近くまで送ってくれるのだと思われる。

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「文武方門」は孝陵の陵墓の一番最初の門。

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宣統元年(1909年)に明孝陵を保護するため、日本語、ドイツ語、イタリア語、英語、フランス語、ロシア語の六か国語で彫られた「特別告示」碑がある。

日本語が一番上に書かれているのは、日本人が最も野蛮でモノを壊したり盗んだりするからである (-ω-)/ 

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酸性雨のせいか碑文が汚れてて判読しづらい。

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続く建物が碑殿で、1699年に康熙帝が南巡した際に書いた「治隆唐宋」の碑がある。

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「明楼」は孝陵で初めて作られた建築形式で、陵墓で最も高い。南に3つの門、東西北に1つの門がある。床は焼きレンガが敷き詰められ、屋根は瑠璃瓦が敷かれている。屋根は清代に戦争で焼かれたが、2008年に修復した。

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昨年は瀋陽の清昭陵を見に行ったが、歴史のある巨大な遺跡を見るとワクワクする。

残念ながら、こういった歴史的な巨大な観光スポットは台湾にはない。

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明楼の中に、明代に作られた陵墓が一つ一つ紹介されていた。

北京にある明十三陵が有名だが、他の都市も含めて全部で19陵あるらしい。

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清昭陵と同じく、埋葬されたのは一番最後の建物の後ろの山ということらしい。

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電動カートで移動

金水橋まで戻り、折角来たのだし、まだ10時なので、霊谷寺に行くことにした。

30年前の日記に以下のように書いてあり、高所好きの私としては、もう一度登りたくなったのだ。

霊谷寺にあった塔からの眺めはとてもよかった。また中山陵は訪れる人も少なくてゆっくりと参観できた。明孝陵の近くには北京の十三陵の時のような石の動物がたくさんあった。僕はそこでボッタクラレメノウを落としてしまったらしく、帰りにはなくなっていた。

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金水橋前のチケット売り場では、中山陵往き、地下鉄駅往き、美齢宮往きのチケットしか売っていなかった。

中山陵から歩けばいいかと思って、中山陵往きのチケットを購入した(10元)。

ところが乗り場はここではなく、東に歩いて門の外の一般道に出ないといけなかった。

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一般道路の脇にもチケット売り場があって、こちらには霊谷寺往きのチケット売り場があった。

というか、さっき買う時にも言われたのだが、なんか面倒くさくて中山陵往きを買ってしまったのだ。

それで、やっぱり余計に歩くのは嫌なので、さきほどかった中山陵往きのチケットを見せて、霊谷寺往きのチケットに換えてもらった (^^ゞ 

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霊谷寺までは結構な距離があったので、中山陵往きに乗らなくてよかった。

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霊谷寺

霊谷寺の入場料は35元。

最初に100元のセットを買った方が10元お得だった (-_-;)

国民革命軍戦士の墓

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「無梁殿」は霊谷寺に現存する唯一の明代建築である。レンガのアーチ構造で梁(ハリ)がないのでその名が付いた。

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せっかくの建物が、辛亥革命蝋人形館という訳の分からん展示場になっている。

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無梁殿を抜けた先に芝生の広場があり、その先に目指す霊谷塔が見えた。

ショートカットをしようと広場を突っ切っていったら、その先は高台になってて登れず、急がば回れということだった。

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霊谷寺は入る価値無

ショートカットを諦めて書かれたコース通りに進むと霊谷寺があった。

中に入ったが、特に見るべきものはない。

帰り道はこちらと書かれた方向に進むと、土産物店に誘導されるようになっている。

金儲けに走る世俗にまみれた寺だった。

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霊谷塔はすっごいイイ!

そして30年前に眺めがいいと書かれていた霊谷塔に到着。

30年前のことなので、登れなくなっているかもと思ったが、心配ご無用今でも登れた。

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塔は9層で、上り下りとも一つの階段しかない。

幸い、人はそんなに多くなかった。

上からの眺めは最高である!

今回の観光スポットの中で一番来てよかった。

ガラスで遮られた600メートルの高層ビルに登るより、もたれたら倒れるかもしれないむき出しの手すりの塔の方がよっぽどスリルがある。 

写真にしたら全然伝わらないのが残念。

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「松風閣」はアメリカ人設計士により1933年に完成した。元々は革命戦士の遺品を陳列していたが、新中国成立後、売店に変わった。

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巴西烤肉饭

霊谷寺をでて、先ほどの電動カート乗り場まで戻って昼ごはんを食べることにした。

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ブラジル焼肉飯の写真が美味しそうだったので注文した(30元)。

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なぜブラジルかは分からないが、出てきたのは中華風カレーだった。

味はまあまあだが、お腹が空いていたので完食。

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202番バスで地下鉄駅へ

電動カート乗り場で、地下鉄へ行くチケットを買おうとしたら、バス乗り場が向こうにあると指をさされた。

ちょうどバスが入ってきていて、人が乗り込んでいたので、乗り遅れたら大変とよく見もせずに急いで乗り込んだら、座席の上に荷物が置いてある。

観光バスに乗り込んでしまったらしく、すぐ気づいて急いで降りたが恥ずかしかった。

少し離れたところに、霊谷寺公園と書かれた202路のバス停があった。

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まもなくしてバスが来たが、支付宝に入れた金陵カードは使えなかったので、現金で2元を払った。

1駅だけ乗って、霊谷寺路駅で下りる。

少し歩くとMOBIKEがあったので、600メートルほどだが地下鉄の钟灵街站までMOBIKEに乗っていった。

なお、MOBIKEは7月からデポジットが不要になっている。

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大虐殺記念館

地下鉄2号線で、云锦路駅下車。

元々、南京に行こうと思ったのは、南京大虐殺記念館を見に行こうと思ったからだ。

30年前、鄭州から南京に着いた時、私のお腹は絶不調で一日寝込んでしまった。

少林寺の達磨洞の帰りに友人と一緒に野糞をしようとしたが、私は羞恥心から💩が出てこなかったのが原因である。

私が寝込んでいる間に、友人は大虐殺記念館に行き、私は行けなかったのが、ずっと心残りになっていた。

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まずは大虐殺で亡くなった人の写真が飾られている。

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結論からいうと、南京大虐殺記念館は人が多すぎ。

人が多すぎて展示がゆっくり見られない。

ゆっくり見たいなら瀋陽の九・一八博物館の方がいい。

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日中の戦力の比較をしたもの。

前事不忘,后事之师

過去を教訓にして、日本やアメリカに負けない軍事力を備えることが、他国からの侵略や干渉を防ぐことができるってこと。

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日本軍の南京入城の様子。

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 南京城の下で虐殺した死体を前に記念撮影する日本兵

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有名な百人斬りの記事。

この写真の下には日本刀が飾られていた。

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不謹慎だが、下の写真を見て思ったこと。

なんで上着は来てるのに下半身裸なの? 

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万人坑遗址には発掘された当時の人骨(本物?)が展示されている。

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いい加減、見るのに飽きてきたが、「三个必胜纪念馆」にも行ってみる。

さすが中国と思ったのが、「必勝記念館は無料です。ダフ屋(黄牛)に注意!」と書かれていたこと (-_-;)

三つの必勝とは、「正义,和平,人民」だそうである。

全くの嘘っぱっちで、「勝てば官軍、勝てば正義」が真理である。

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ヘルメットとか、従軍ラッパ、水筒などの展示があったが、もはや興味なし。

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下の写真は興味深い。

すなわち、中国の最高指導者と日本の総理が一緒に写っているが、最後の写真だけ、本来であれば一緒に写っているべきアホノミクス総理の姿がない

意図してアホノミクス総理と一緒でない写真を掲げているに違いない。

お腹を下してトイレに行っている間に撮ったのではあるまい www

中共通していることは、時代が下るにつれて政治家が小粒になっていくこと。

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紫峰大厦

紫峰大厦は450メートルの高さで、南京で一番、Wikipediaによれば世界20番目の高さの建築物である。

もう歩き疲れたし、このまま南京駅に行こうかと思ったが、地下鉄で南京駅に行く途中だし、登らなくても近くで見るだけでもと思い、鼓楼駅で下車した。

駅の出口を出るとすぐ目の前だったので、ブログで高層ビルディングに登った記録をつけ始めたこともあり、やはり上ることにした。

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インターコンチネンタルに入って、サービスデスクで展望フロアへの行き方を尋ねると表に出て右手にあると言われた。

右手に進むと地階に下りる階段があり、そこでもう一度尋ねると、そこが展望フロアへ行くエレベータ乗り場だった。

そして、百度百科には入場料は80元と書かれていたのに無料だった (^^)/

エレベータに乗る前に、氏名と電話番号を口頭で伝えるだけでよかった。

右手に見えるのが玄武湖で、湖の向こうに南京駅が見える。

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午前中にいった明孝陵の方向。

南京は土地勘がないので、風景をみてもよくわからない。

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展望フロアといいつつ、マンションの販売会場になっていた。

景色を見るには植木や展示の間をすり抜けて窓ガラスに近づかないといけない。

しかも360度展望できるわけじゃないし、ガラスは汚れてた。

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いずれにせよ、行こうと思っていたところは全て見て回れた。

ここまでは全て順調に進んでいた。 

zhizuchangle.hatenablog.com

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