チケット購入
石林風景名勝区のチケット売り場。
予めネットで買っとこうと思ったが、中国人の身分証IDじゃないと買えなかった。
大人130元とけっこういい値段。
チケット売場から改札ゲートまでの電動カートは往復25元。
改札ゲートまで3kmあって、石林を歩く前に歩き疲れてしまうので、電動カートに乗ったほうがいい。
電動カートのチケットは往復利用可能。
電動カートがひっきりなしに観光客を乗せて往復しているのでほとんど待たずに乗れる。
改札ゲートのある場所に到着。
石林風景区の全体像。
さらに細かく5つの小景区に分かれている。
- 大石林景区
- 小石林景区
- 步哨山景区
- 李子园箐景区
- 万年灵芝景区
ツアーで参加して回るのは、大石林景区とせいぜい小石林景区だけ。
改札ゲートを通過すると石林湖がある。
木々が綺麗に紅葉している。
大石林景区
何はともあれ大石林景区に行かないと意味がない。
最初に「石屏風」があった。
先に進むと石林の観光案内でよく見かける「石林」と刻まれた奇岩が立っている。
平日なのに観光客でごった返している😬
下調べしてなかったので、ツアー客が歩いて行ってるほうについていく。
石林は以下のプロセスで形成されたそう。
この地域は典型的なカルスト地形であり、その形成には以下のような要因が関わっている。
1. 石灰岩の堆積
約2億7,000万年前(古生代のペルム紀)、この地域は浅い海に覆われていました。海中で石灰岩が堆積し、その後隆起して地上に露出しました。
2. 地殻変動
地殻変動によって石灰岩層が地上に押し上げられ、割れ目が生じました。この亀裂が後の浸食の基盤となりました。
3. 水の浸食と溶解
石灰岩は二酸化炭素を含んだ雨水や地下水によって溶けやすい性質を持っています。長い時間をかけて水が亀裂に流れ込み、石灰岩を溶かし、徐々に奇岩や柱状の地形を形成しました。
4. 風化と侵食
地上に露出した部分は、雨や風による物理的風化と浸食を受け、現在の独特な形状に変化しました。
ツアーガイドが一番見晴らしのいい「望峰亭」に案内すると言っていたので付いていく。
あれ、そんなに広範囲じゃない?
もっとずーっと先まで奇岩が立ってるのかと思ってた。
ツルツルになった岩。
ついて行ったツアーの一団ともはぐれて適当に歩いていたら開けた場所にでた。
笛の音が聞こえて観客が集まってる。
笛の音に合わせて踊る一般中国人😲
やっぱというか、さすがというか、自意識過剰人間が多い。
適当に歩いていたら自分がどこにいるかわからなくなった。
これはイカンと、YAMAPで記録をつけ始めると同時に、百度地図で自分の現在地を調べる。
百度地図はときどき現在地がブレるが見ないよりはまし。
「一線天」という場所。
大石林景区いちばん奥の「幽兰深谷」。
その先は電動カートが走る道路になっていて、小石林の下車地点になってた。
電動カートは大石林景区の周囲を反時計回りに回っていて、一周するのではなく、小石林まで運んだら元来た道を”カラ”で帰っている。
石林景観区の最深部「万年灵芝」に行きたかったので、乗客を乗せた電動カートとは反対、時計回りの方向に歩いていく。
岩の同じ位置に横線が入っている。
石林の岩石には、ほぼ水平な「横線」が見られることがあります。これらの「横線」は岩石の「層理」を示しています。層理とは、石灰岩が海水中で形成される際、下から上へと層状に堆積してできた固有の特徴です。ちょうど木が成長する際に年輪ができるのと同じように、石灰岩には層理が形成されます。
層理の方向は海面の方向とほぼ平行です。石灰岩が風化や溶食を受けると、層理面に沿って亀裂が生じやすくなります。これが私たちが目にする「横線」として現れます。
石林地形が隆起して発達する過程で、層理面がほぼ水平の状態を保つことが重要な条件となります。もし層理面の傾斜角度が大きくなると、石柱が層理面に沿って崩れ落ちる可能性があります。
万年灵芝景区
万年灵芝景区は、大石林景区の西側に位置し、面積は約3平方キロメートルです。この景区は地形が広々として起伏に富み、大小さまざまな石柱が溶丘や陥没地形の中にまばらに分布しています。
ここにある岩石は層理の発達が顕著で、層状構造が明確です。そのため、溶食や崩落の作用により、上部が大きく下部が小さいキノコのような形をした石柱が数多く形成されました。これが「万年灵芝(万年霊芝)」という名称の由来です。
遠くに見えるのが万年灵芝。
そこまでの道のりは畑を通ってもはや観光地じゃない😀
出会った観光客はたった一人だけ。
「双亭」があっていちおう監視らしき人がいるが、休憩している農民にしか見えない😆
万年灵芝景区のシンボルのキノコ上の石林。
終点まで来たので記念に立ちション😆
李子园箐景区
帰りは同じ道を通らず、李子园箐景区に向かう。
大石林景区にはなかったと思うが、人がいないのでSOSを呼ぶ電話が所々にあった。
牛が草を食むのどかな風景。
大石林景区と雰囲気が全然違うけど、ハイキングしてる感じで悪くない😀
誰もいないので少し不安だが、狭い階段を下りていく。
リュックが岩にこすれるぐらい狭い。
古代人が書いた落書きが残っている。
石林の貴重な古代の崖画は、直立した連続する石壁に刻まれており、高さは約20メートルです。画面の背景は橙黄色で、赭赤色の顔料で描かれています。判別可能な図像には、人の頭部の図、剣を携えた人物、棒を持った人物、狩猟の場面、戦争の場面、曲芸、祭祀活動、舞踊、女性器の図、星や月、「甲」型の図、牛、馬、磬(けい)などがあります。元の記録には乾隆50年正月30日(1785年)と記されています。
調査によると、初期の図像は東漢以前にさかのぼり、中期のものは石林地域のサニ(彝族の一支族)による原始宗教に関連し、後期の図像は後世の人々によって追加された可能性が高いとされています。
人の姿が描かれているのがわかる。
大石林景区(再)
また大石林景区に戻る。
最初に登った「望峰亭」が見える。
入口の方に見える白い東屋はたぶん「獅子亭」。
「剣峰池(剑峰池)」。
剣峰池は大石林景区で最も低い場所に位置し、地下水がここで湧き出して深い池を形成しています。池の中には数多くの石柱がそびえ立ち、その中でも一つの石柱が宝剣のような形をしており、空高く突き刺さっているように見えることから「剣峰池」と名付けられました。伝説によれば、後に地震の影響で剣の刃が折れ、現在では剣の柄だけが池の中に立っているとされています。
雨による垂直方向の浸食をうけて剣状になっているので「剣状石林」と呼び、特にこの一帯は「刀山火海」と呼ばれている。
朝、混雑していた「石林」と刻まれた奇岩の前は人がまばら。
朝はツアーが集中していたからのようだ。
「獅子亭」に登る。
「獅子亭」からの眺めは全然石林じゃなかった💧
「石屏風」前もガラガラ。
石林の伝説
彝族のサニ人には「石を追い立てて林を成す」という伝説が語り継がれています。昔、サニ族の英雄・金芬若真は民衆のために川をせき止めてダムを作ろうと考え、「山を動かす命令書」と「山を追う鞭」を盗み出し、夜の間に南部の陸良地方の石を北部の宜良南盤江付近まで追い立てました。しかし、石林にたどり着いた時、夜が明け始め、神力を持つ雄鶏が大きな声で鳴いたため、彼の偉業は台無しにされてしまいました。石はその場に留まり、石林の地に密集した石林を形成したということです。
歩哨山景区
歩哨山景区は大石林景区の東側に位置し、面積は約1.5平方キロメートルです。「歩哨山」という名前は清末の農民義軍がこの地で哨兵を配置し巡防していたことに由来します。この地域では石峰や石柱が高低差を持ちながら松林の間に点在し、自然の美しさが際立っています。地勢が比較的高く(最高峰は標高1796メートル)なっているため、歩哨山からは大石林や小石林を含む周囲の全景を見渡すことができます。
歩哨山景区はこんだけ。
「歩哨五門」
歩哨山の五つの石門は景区の南部にあり、景区の中でも傑出した景観といえます。全長わずか100メートルに満たない遊歩道が、連続する五つの天然石門を通り抜けます。これらの石門は石柱の内部に生じた裂け目が長い年月をかけて溶食されて形成されたもので、雲に届くほどの高さがあり、一人が通れるほどの幅しかありません。それぞれの門をくぐるたびに、驚くべき美しい景色が隠れているのが特徴です。
小石林景区
小石林景区は大石林景区の北東側に位置し、面積は約1平方キロメートルです。小石林景区はその「美しさ」で知られ、ここにある石峰や石柱は優雅でそびえ立ち、形も多様です。まばらでありながら調和の取れた石峰や石柱は、木々や草地の間に点在し、美しい絵画のような景観を作り出しています。また、石峰の間には、永遠の象徴である「アシマ」が静かに佇んでいます。
日本の観光地と違って、欧米系の外国人観光客が本当に少ない。
街中でも大阪よりずっと少ない。
植民地化されたら外国人が多くなるんだと思う😂
ゲートを出て、電動カートに乗る場所に行くと、もち米とマンゴーとか小豆とか混ぜたのを売っていた(10元)。
無難な小豆を選ぶが美味しかった。
数軒食堂が並んでいたので昼食をとる。
黑糖豆花(12元)はプリンみたいで美味しい。
豆面汤圆(18元)は写真だと5つなのにこんなにたくさんだった。
きな粉に黒蜜がかけた団子で普通に美味しい。
さらに別の店で馄饨(18元)を食べる。
お腹がかなり一杯だったせいもあるが、具が少なくてイマイチだった。
電動カートに乗ってチケット売場の近くに戻ったら、こっちにはもっと大きな美食街があった・・・。
大石林景区で自分のいる場所がわからなくなって、途中からYAMAPの記録をつけだしたけど、一番奥の万年灵芝景区まで行っても3時間足らずで周れる広さだった。
【雲南省】石林ハイキング / ちゃんらーさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ