昨日、あらかた周ってしまったが、今日ももう一回同じところを見てまわる。
宿のオーナーから、昼にひんぎゃ(地熱釜)で食べたらいいと生卵4個をもらった。
ひんぎゃで蒸すの楽しみ。
取水場
離島にいったら、飲料水をどうやって確保しているのかが気になる。
大東島は海水淡水化施設、宮古島は地下ダム、八丈島は意外なことに水資源が豊富。
青ヶ島の取水場は尾山展望公園に行く途中にある。
取水場の上には、山肌一面に緑色のコンクリート(?)で覆われた雨水を収集する区画があった。
人口170人ぐらいだから、ダムじゃなくてこういった施設で十分なのだろう。
麓から見ると、左手の山の斜面一面が取水区域になっている。
尾山展望公園
今日は曇り。
丸山のはげ山になっているところにひんぎゃ(地熱釜)がある。
集落から外輪山内側の池之沢に下る流し坂。
右側が流し坂トンネルに続く道で、左側のくねくね曲がった道が旧流し坂。
大凸部
東台所神社の前の急な玉石の坂を下りる。
そして、鳥居の左の大凸部の標識の坂を再び登る。
大凸部展望台(423m)に到着。
1785年の噴火で内輪山の丸山ができるまでは、大池と小池という二つの池があったそうだ。
当時は外輪山の内側に人が住んでいたのだろうか。
ちょうど八丈島からのヘリコプターが着くのが見えた。
欠航率50%の船が出ないと、一日9人しか島に出入りできないってことか。
涙を流す牛(ジョウマン共同牧場)
牧場に行く途中にごみ焼却施設があった。
その先が牧草地になっていて、囲いの中に数頭の牛がいた。
身動きができないように繋がれている牛がいた。
この牛がポロリ、ポロリと涙をこぼしていた 😢
最初、見間違いかと思ったけど、やっぱり泣いていた。
身動きが取れないから泣いているのか、それとももうすぐ出荷されるから泣いているのか。
なんだか可哀そうである歌が頭の中に浮かんできた。
♬ あーる晴れたひーる下がり・・・ドナドナドナドーナ
こんな姿をみたら黒毛和牛は食べられなくなるかもと思ったが、翌日、八丈島で黒毛和牛の牛乳しゃぶしゃぶを食べた。
渡海神社
民家の間の少しわかりにくい場所にある神社。
天明の大噴火で逃げ遅れて犠牲になった人を祭った神社だそう。
玉石で築かれた祭壇がある。
名主屋敷跡
集落から池之沢に行く途中に名主屋敷跡がある。
天明の大噴火で八丈島に避難した島民の帰島を指導した佐々木次郎太夫が住んでいた屋敷の跡らしい。
屋敷はなくて、石垣が残っているのみ。
大里神社
昨日、池之沢の帰りに看板を見つけたが、もう歩き疲れていたので今日に残した。
青ヶ島の総鎮守。
急な玉石の階段を外輪山の淵まで登っていく。
細長い尖った石がいっぱい立てられてる。
奥にはもっと古そうな苔に覆われた社があった。
池之沢方面に向かう外輪山の外側の道。
神社の裏から池之沢が見下ろせる。
流し坂(旧道)
昨日は流し坂トンネルを歩いたので、右側の旧流し坂を歩いてみる。
崩れたりしてるのかなと思ったが、普通に通れた。
青いテントみたいなのがいっぱいある。
噴火犠牲者碑
オオタニワタリの群生。
Googleマップでなかなか表示されない。
ちょうど大凸部の下あたりの道沿いにある。
三宝港
昼時でひんぎゃ(地熱釜)で他の人とかち合うかもしれないと思ったので、先に三宝港を見に行く。
昨日ほど海が荒れてなくてつまらない。
ときどき埠頭の上まで波がかかってるけど。
岩の上に見える鳥居に行ってみる。
と、車が入ってくるのが見えたので、すぐに引き返す。
ひんぎゃでゆで玉子
丸山の中腹のひんぎゃ(地熱釜)にゆで玉子を作りにいく。
人っ子一人いなかった。
一番奥の建物は、「ひんぎゃの塩」と作っている製塩工場だった。
八丈島で買って実家のお土産にした。
手前の「ふれあいサウナ」はコロナで閉まっている。
青ヶ島で2台目の自販機を発見。
宿でもらった生卵をカゴに入れて、ひんぎゃ(地熱釜)の中にセット。
下のレバーを立てると蒸気がでてくるので、待つこと30分。
東屋でランチタイム。
なお、東屋のそばのひんぎゃ(地熱釜)は熱量が小さいらしい。
昨日、島で唯一の商店「十一屋酒店」で買ったパン。
酵母パンは結局食べず、翌日、八丈富士の山頂で食べた。
ちょうどいい具合にできてた。
出来立てで塩がなくても美味しい!
池之沢散策
あちこちにオオタニワタリが群生している。
絶滅危惧種に指定されて、本土ではほとんど見られないらしい。
葉っぱの中央を除くと、ちょっとグロい。
ビニルハウスがあったので、すき間から覗くと花が栽培されていた。
池之沢のあちこちにある青いネットの囲い。
ネット越しに中をのぞくと、何も植えてない?
それともこの葉っぱみたいなのが植えてあるのか?
Googleマップ及び宿でもらった「青ヶ島MAP」によると「青ヶ島村島庁跡」らしいが立札も何もない。
叢の中に錆びたブランコが残されているのみ。
放置されたビニルハウス。
高齢化が進んで年金暮らしでもう働かなくてもいいのも離農に拍車をかけそう。
放置されていると思われる小屋。
すっかり原生林に埋もれた家屋。
階段も草で覆われてしまっている。
昔はこの辺りにも田畑があったのかもしれない。
昼ご飯を食べたら💩に行きたくなってきたので、流し坂を登って集落に帰る。
宿までもたないと思ったけど、この公衆トイレのおかげで助かった!
青ヶ島循環線
昨日と今日でもうほとんど歩いたので、集落から島の西側を通って三宝港に向かう道を歩くことにした。
「通行止」と書かれているけど、行けるところまで行ってみる。
振り返ると「ジョウマン共同牧場」の牧草地が広がっている。
山が崩落して道路が狭くなっている。
写真にすると全然高さが伝わらない。
道路脇の小さな鳥居とお酒(?)の供え物。
行けども行けども全然行き止まりにならない。
とうとう三宝港が見えてきた。
三宝港まで通じていて、また池之沢経由で帰るパターンか?
と思ったら、三宝港のすぐ横が崩落して工事していたのであった。
たしかに上の写真を見ると、崩落している部分が一部見えている。
ということで、かなーり歩いてきた道を再び集落に戻る。
青宝トンネルを通って三宝港に行くルートがあるのだから、こんなコンクリートで塗り固めてまで道を作らなくてもいいんじゃね?
大凸部
明日は雨かもしれないので、最後に大凸部にもう一度登る。
さっき歩いた三宝港に至る道路と巨大コンクリートの壁が見える。
今日はどこに行っても人がいなかった。
ひょっとして島内に観光客は誰もいないのか?