青ヶ島で泊ったのが、青ヶ島の元村長が一人で切り盛りしているマツミ荘。
2件目に電話した宿で「島内に感染者が出たから観光の方はどこも泊めてくれないと思いますよ。」と言われ、もう行くのをあきらめようかと思ったが、3件目にマツミ荘に電話をしたら、PCR検査を条件に泊めてくれることになった。
もうそれだけで感謝、感謝!
マツミ荘に電話したのは、以下のGoogleマップの口コミを読んで、ここなら泊めてくれるかもという淡い期待があったからである。
ヘリが予約できず、船しか確保できていませんでしたが島で唯一この宿だけが予約させてくれました。 感謝感謝です。 元村長のオーナーですが、他レビューでもありますが自慢話が長いのでそのへんは適当に… ごはんはあんまり美味しくないです。 ですが、お昼のお弁当をわざわざ車で届けてくださったり、島のことをあれこれ教えてくださったりと親切にしていただきました。 あと、夜は電気をつけてたらどこからかハサミムシやゲジゲジっぽいのが部屋に来るので、早めの消灯がいいとおもいます。 共用トイレはあんまりきれいじゃないので、便座にティッシュを敷いて使ってました。 あれこれ言いましたが、雰囲気のいいお宿です。 人もそれぞれなので、それすらを楽しめる人向けかとおもいます。
でも、1件目に電話をしなかったのもまたGoogleマップの他の口コミが気になったからである。
客への暴言ともとれるような発言や説教には非常に驚きました。 その発端も到底理解不能なもので…外の常識が通用しないことだけはわかりました。 はっきり言いますが、通常の宿の接客ではありませんので、過剰な期待は禁物です。相性にもよりますが、田舎的なヨイショができる人じゃないと、滞在中の思い出は不快なものになるかもしれません。そういう社会相応の作法がわからない人は、おとなしく他の宿に泊まったほうが無難です。 作法とは、宿の主人の自慢や過去の栄光などの話を黙って聞き続けることも含まれます。 少しでも嫌な顔をしたり、逆らうと良いことにはなりません。耐えましょう。 偶然、次の旅行先でここに泊まった人と出会いましたが、「ちょっと傲慢だよね…」と言ってました。 もう少し他のレビューを見てから予約すれば良かったです… あと普通に料理がイマイチなので、食のレベルを求めるなら他の宿が良いと思います。
自慢話を聞いてあげるぐらい付き合ってあげたらいいのに。
こんなコメントも。
世の中には、 1.誰が泊まっても「素晴らしい!!」という感想を抱く宿 2.誰が泊まっても「これはひどい・・・」という感想を抱く宿 3.泊まった感想が両極端に分かれる宿 の3種類があると思いますが、この宿は3.に該当すると思います。 その理由はこの宿のオーナーにあります。 ネットで調べてみると分かりますが、オーナーは青ヶ島村の元村長です。それを知らずにオーナーの来歴を何の気なしに尋ねたところ、「それくらい事前に調べてこい」と、傲慢な態度をとられました。 他にも、宿泊者に命令口調で接するなど不快感を感じる場面が多々 ありました。 自分が村長だったからこそ、この島は発展したんだという自慢話を聞かされたり、食事をする大部屋の壁には村長としての功績を称えた賞状が所狭しと掲げられていたり、村長時代に平成天皇と一緒に映った写真が置いてあったりと、やはり村長として権力を持っていた頃が忘れられないのでしょうね。 しかしよく言えば親分肌でフレンドリーということになるのかもしれません。実際そのようなレビューを投稿されている方も散見されます。 本当に人を選ぶ宿だと思いますので、離島の民宿で心温まる体験を・・・と願う人にはオススメできません。人によっては、青ヶ島にもう二度と行きたくないと思うかもしれません。 (そもそも、青ヶ島に限らず、それほどメジャーな観光地ではない離島では良くも悪くも観光客扱いされませんので過剰な期待は持つべきではありません。普通の観光には飽きてしまった旅の上級者が行くべきところと認識するのが良いです。)
これらのコメントを読んで思い出したのが、礼文島で泊った「民宿やざわ」。
「民宿やざわ」もGoogleマップに辛口なコメントが書かれている。
共通点は、離島の高齢者のオーナー。
離島の数少ない宿なので泊めてやっている感もあったり、高齢者なので多少頑固な面があるのだろう。
口コミをよんで少し不安な気持ちはあったが、実際は全く不快な思いはしなかった。
宿まで歩ける距離なのに、車でヘリポートまで迎えにきて帰りも送ってくれり、ひんぎゃ(地熱釜)で蒸す生卵をくれて、おまけにわざわざ昼ご飯を届けてあげようかと言ってくれたり。
宿泊客は私一人しかいなくて、わざわざ昼ご飯をつくって、ひんぎゃがある池之沢まで持ってきてもらうのは申し訳ないので遠慮したけど。
少し困ったのは、夕方、テレビを見ながら寝てて、何度声をかけても全然起きなかったことぐらい 😓
高齢(たぶん80手前)なのに男手一つで切り盛りしているのを見ると、自分の両親を思ってしまって、少々足りないところがあってもしゃーないなと思ってしまう。
都会と同じサービスを期待している人が辛口コメントを書いているのだろう。
部屋
2階に4部屋あった。
夜は少し寒かったけど、電気ヒーターがあった。
Wi-Fiも問題なし。
食堂
左に炊飯ジャーと味噌汁、ポットが置いてあって自分で入れる。
ご飯はいつでも多めに炊いて保温している感じ。
食べ終わった食器は、右側にある台所に自分で持って行ってシンクにつける。
二日とも宿泊者は私一人 😀
食堂にいっぱい賞状が飾ってあって、天皇陛下と一緒に写っている写真もある。
口コミにあるような自慢話はなかった。
早めにノルマをこなそうと、「昔、村長をされてたんですね。」とか「いっぱい賞状がありますね。」とこっちから話を振ったのに 😛
自慢話をするときは人を選ぶのかもしれない。
CDも出したらしい。
食事と宿代
予約するとき値段を聞かなかったが、一泊二食付きで7,900円だった。
離島で二食ついてこの値段なら十分だと思う。
部屋に料金表が置いてあって、以下のように書かれていた。
- 素泊まり:5,000円
- 朝食:700円
- 夕食:2,000円
男手一つでやってるので、食事は期待しないほうがいい。
<一日目の夕食>
<二日目の朝食>
<二日目の夕食>
コロッケと鳥のフライが冷たかった 🥶⛄
さすがにレンジでチンしといてほしかった(電子レンジあったかな?)。
風呂
普通の家庭風呂。
タオルがいっぱいかけてあるのは、工事関係で長期滞在していた人が残していったのかな。
シャンプーや洗顔料もいっぱいあったので失敬した。
バスタオルや歯ブラシなどのアメニティーは一切なし。
幸い、リードパークリゾート八丈島でもらった歯ブラシとタオルを持ってきていた。
離島の宿で嫌なのは朝シャワーを浴びれないこと。
ここも例に漏れず夜のみ。
NHK
青ヶ島に行くヘリコプターで、NHK(の下請け)の人達と一緒だった。
オーナーにNHKからの「ご協力のお願い」を見せてもらって知った。
『のぞき見ドキュメント100カメ』という番組で、100台の小型カメラを島内のあちこちに設置して、「撮影現場でのスタッフによるインタビュー」や「番組ナレーション」は一切なく、島民の生活を淡々と撮影するらしい。
部屋の角にあるカメラがそれ。
玄関やオーナーが使ってる机の上にも設置してあった。
大凸部やひんぎゃにも設置するらしい。
撮影は8日、11日、12日の3日間×12時間程度。
ギリギリ映らないですんだ 😎
(6/25追記)
放送を見たら1秒ぐらい映ってた💧
オーナーが持っていた「伊豆諸島東京都移管100年祭記念」の青ヶ島の模型。
大千代港側の池之沢になぜか「トンネル」と書かれている。