日本人は民度が高いと言われているし、日本人自身でも思っている。
その対極として、よく例にあげられるのが中国人だろう。
30年前と比べれば劇的に改善されたとは言え、中国人には公共マナーでイラッとさせられることが多い。
しかし、日本人の民度が中国人以下だと思うことがある。
それは日本の若者は電車やバスで老人に席を譲らないことだ。
日本といっても他の都市は知らないが、少なくとも大阪ではまず席を譲らない。
関空からの帰りの電車、途中の駅で一人のお年寄りが乗り込んできた。
いかにも足が不自由そうな感じで歩いて、若者が座っている前に立ったのだが、誰一人として席を譲らない。
もちろん、海外でだって知らんぷりをしている場合がある。
でも日本はずば抜けてその比率が高い。
あくまで私の体験に基づく感覚だが、老人に席を譲る比率はこんな感じ。
圧倒的に、台湾は民度が高い。
老人や小さな子供連れが乗ってきたら、優先座席(老弱病殘孕專座)かどうかに関わりなく、誰かが必ずといっていいほど席を譲る。
そもそも、優先座席(老弱病殘孕專座)に座る若者をあまり見かけない。
シンセンでも地下鉄で若者が座席を譲る光景をよく目にした。
シンセンは若者の比率が高い街だ。
老人を大切にしようという意識が高いのか、高齢化している上海より、譲る光景を多く目にした。
上海では、乗車時の席の奪い合いとそれに続く罵り合いも時々目にしたが、これは多分地方から出てきた人間じゃないかと思う。
日本は超高齢化社会で、老人が掃いて捨てるほどいるから席を譲らないのだろうか。
でも台湾だって日本を凌ぐ速さで超高齢化が進んでいるという。
財政赤字の割合-赤字のツケを将来世代に先送りされているという被害者意識ーが関係しているのだろうか。(日本ぶっちぎり1位、中国102位、タイ112位、台湾130位)
いや、そこまで考えるほど利口ではないか w
かく言う私も日本では譲らないが、海外では割と譲る。
バンコク滞在中、BTSとバスでそれぞれ1回、お年寄りに席を譲った。
私の場合は偽善で、日本人である私がよく見られたいという心理だ (^^;
それにしても、この日本人の民度の低さ、東京オリンピックまでに、あるいはオリンピックでたくさん外国人が訪れるのを契機に少しでも改善されるといいな。