月曜に台湾から帰ってきたばかりだが、木曜日から再び台湾へ。
もともとこのチケットを先に買っておいたのだが、その後のバーゲンで往復7,688円弱のチケットがゲットできたので二週続けていくことになった次第だ。
よって今週は2日半しか会社に行ってない (-ω-)/
今回のチケットも往復17,947円ととっても安かった。
10/18 IT213 KIX-TPE 18:30-20:25
10/21 IT212 TPE-KIX 13:55-17:40
今回の目的地は霧峰林家、といっても台中に行くバスの中で決めたのだけど。
蔡依林 feat 安室奈美恵のMV『I'm Not Yours』で二人が踊る戲台としても使われている。
蔡依林 Jolin Tsai - I'm Not Yours Feat. 安室奈美惠 NAMIE AMURO (華納official 高畫質HD官方完整版MV)
東城年代旅舎
桃園空港では、一般外国人の長蛇の列を横目に『常客証』で待つことなく入国し、夜8時40分の台中往きのバスに乗ることができた(280元)。
平日夜なので渋滞することなく、夜11時前に台中バスステーションに到着。
先月泊まって、安くて便利だった東城年代旅舎に再び泊まった。
もちろん、ドミトリーではなく、バストイレ付きの個室。
先月は2泊9,200円だったのに、直前予約で2泊5,398円で泊れた (^^)v
やはりタオルの交換やアメニティの補充はなかった。
天津苟不理湯包
夜の間に雨が降っていて、翌日はどんより曇っていた。
台中での朝食はいつも天津苟不理湯包だ。
湯包3個と豆漿で60元。
平日朝だからか客が少なくてテーブル席がたくさん空いていた。
テーブルで食べていると、注文した時の店員が、私が日本人と分かると、彼女の息子が今ちょうど京都に旅行に行ってて、日本が好きで毎年行っているのよと話しかけてきた。
台湾人って、基本的に大陸の人が嫌いで、日本人には親切だ。
霧峰林家
台湾には5大名家というのがあって、霧峰林家はその中の一つ。
あとは板橋と鹿港とどっかって言ってて、板橋と鹿港も名家の建物がまだ残っているらしい。
台中駅からの行き方
50番路線や201番路線に乗って、霧峰駅で下車、約40分。
悠遊カードを使えば無料で、乗車時と下車時にそれぞれタッチする。
Googleマップでググれば、リアルタイムでバスの待ち時間が出るので、一番早いバスを探して乗ればいい。
10時のガイドツアーを予約していたが、早く着きすぎたので金廣奶茶(75元)を飲みながら、近くの市場をブラブラして時間を潰す(笨鸟先飞)。
ガイドツアーの予約
開放時間は9時~12時と13時~17時、入場料は250元。
9時から30分単位で、定員30人のガイドツアーを行っていて、ホームページから申し込むが、現地でも空きがあれば参加可能。 ➡霧峰林家宮保第園區
土日は既に満員だったが、金曜はまだいっぱい空いていた。平日旅行最高!
ガイドツアーの時間は約70分。
30人限定なのは、ヘッドフォンでガイドの説明を聞くからだと思う。
但し、ガイドの説明は中国語だ。
ガイドツアーに参加しない場合、予約不要かどうかは未確認。
右のチケット売り場でチケットを購入し、ガイドツアーの始まる10分前に左の窓口でデポジットとしてパスポートや運転免許証を預けて、用紙に名前を記入して、ヘッドフォンを受け取る。
見取り図
霧峰林家は7つの建物群から構成されており、このうち、見学できるのは安保第と大華廳だけである。
左の3つの建物群を頂厝、右側の4つの建物群を下厝と言う。
名前からして頂厝が長男が住む住宅のように思うが、建物に向かって右側の下厝に長男が住み、左側の下厝に分家した次男が住んでいた。
建物内の部屋についても同様で、建物に向かって右手(建物の中からみれば左手)が上位の人の部屋になる。
カメラ撮影はしてもかまわないが、フラッシュは禁止。
すべての場所が開放されているわけではないので、ガイドに付いていくこと。
私が参加した組は10名ほどで、私以外は多分全員台湾人だった。
安保第
まず、安保第から見学をする。
なお、以下の説明は小生が聞いた内容をまとめたもので、写真を撮るのに忙しかったのと、なんせ吉祥に関わる説明が多かったのとで、聞き誤った箇所も多々あると思われるので予め断っておく。
中央の門のところに柱が4本(うち、2本は半分埋め込まれている)、さらに左右に4本ずつ柱があるので、合計11間(間:柱と柱の間を表す)の長さがあり、台湾の伝統建築の中で最大である。
中央にあるのが武官の門。
左右には文官の門。
左側の門の文官は冠と鹿を持っているが、鹿は「禄を食む」の禄と同じ発音なので、仕官して俸禄をもらうことを表す。
開いている右側の門の文官は子だくさんを表す石榴(ざくろ)と「久福」と同音の酒壺を持っている。
とても緻密な木彫り細工が施されている。
あとから気付いたが蝙蝠が彫られている。
門を入った次の建物の入口に額が飾られている。
草書で「春秋又八千」と書かれており、林家の夫人が81歳の誕生日の時に送られたものである。
門を入ると客人が主人が出てくるのを待つ小部屋になっていて、中には書画が飾られている。
この建物は1999年の921地震で一番被害が少なかったとのこと。
右から3番目は甲午戰爭(日清戦争)で有名な李鴻章の字跡であるが、李鴻章が台湾に訪れたことはなく、如何に林家が高官と親しかったかを示すものである。
4番目の兔は多産なので子宝に恵まれることを表している。
左から2番目はオスの鶏(公鷄)が描かれており冠があることから仕官することを表す。
4番目の猫は、他のツアー参加者も分からなかったが、「貓爹兔娘」という多産を表す言葉があるそうだ。
蝙蝠は蝠の発音が「福」と同じであることから縁起がいいとされる。
扉にも精緻な木彫りがほどこされている。
ここを入った部屋の梁の下に螃蟹(蟹)の彫刻がほどこされていて、説明を聞き逃したが、調べたところ「蟹(解)元及第」といって、科挙で一番になることを表している。
一番奥には庭がある。
庭の手前に少しレンガの更地が合って、以前は建物があったが、921地震で倒壊したらしい。
元の図面が残っていないものは復元しないのが方針らしい。
そうそう、床のレンガも六角形になっていて長寿の「亀」を表す。
ここまでずっと建物に向かって右側の門から入ってきたが、これは「龍進虎出」に従っている。
とまあ、こんな具合に吉祥の話が次々に出てくるので、付いていくのが大変。
ここでしばらくお茶休憩がある。
地元の台中から参加している男性と話をしたが、去年は大陸からの観光客がたくさん訪れていたが、減ったのでせいせいしたと言っていた・・・。
せいせいしたというのは、中国語で何と言ったか忘れたので意訳した w
細い通路を通って、大華廳に向かう。
ガイドさんから「左と右のレンガのどちらが古いと思う?」とクイズがあった。
見るからに右側の方がぼろいので「右側」と答えたら、きれいな左側が昔からのレンガだと教えてくれた (゚д゚)!
大華廳
大華廳は切符売り場の右側の門の建物で、戲台の手前の広場には切符を買わなくても入れるようになっている。
この建物の奥に、有名な霧峰林家の戲台がある。
戲台の広場に入るとき四角(方形)と円形(圓形)の2つの門を通らないといけない。
これは「不以规矩,不能成方圆」という言葉に由来し、門をくぐったら礼儀に従ってくださいよという意味らしい。
戲台の後ろ側。
安室奈美恵がこの階段に腰かけて歌っているシーンがある。
霧峰林家の象徴であり、安室奈美恵と蔡依林が踊った戲台。
屋根の装飾もとても豪華。
頭が龍、胴体が魚の鰲魚(áo yú)の彫刻がほどこされている。
舞台の下には水ガメが何個も置かれてあり、音響効果を狙ったものである。
この彫刻の両目は長寿を表す「桃」 の形になっている。
戲台に向かって左側の2階は男性が劇を見る席で、階段が丸見えになっている。
これに対して、右側の2階は女性の席で、階段が木枠で覆われて見えないようになっている(免得抛頭露面)。
戲台の正面はもちろんVIP席。
大華廳の模型(上側が入口)。
吉祥関係の説明は、やはり中国文化に堪能していないとなかなかすぐにはピンとこないので大変だったが、それでもガイドツアーに参加できて非常に面白かった。
ツアー参加前に観光案内のサイトを見て、多少は予備知識を持って臨んだので、7割程度は理解できたかなと思う。
やはりガイドの説明があると、よく印象に残ってとても充実した観光ができた。
次回訪れることがあればまたガイドツアーに参加したい。
ブログの編集にあたり、ガイドさんの話を聞き洩らした箇所はこちらの記事を参考にさせてもらった。
もっと詳しい説明が書かれている。
その他の建物群
以下はいずれも見学不可なので、塀越しに写真を撮ったた。
大華廳の向かって右隣には将軍府の建物。
頤圃は日本統治時代に建てられ、この建物だけ白色。
景薰樓は目下修復中っぽい。
霧峰林家莱園
林家莱園は霧峰林家の東側で、学校の中にある。
入る時に守衛のところでサインをしなければならない。
ここでも日本人と分かるとどうぞどうぞと歓迎された。
この建物の2階に林家で使われていた装飾品が展示されているが、写真撮影禁止。
1回はカフェテリアになっている。
台中軟體園區 - DaliArt 藝術廣場
お腹が空いたので大鷄肉飯(60元)と豬肝湯(60元)を食べる。
豬肝湯が美味しかった。
Youbikeに乗って台中軟體園區に行く。
朝は曇っていたのにすっかりいい天気になった。
台中軟體園區は建物ができているだけで中はまだ改装中で何もなかった。
近くのバス停からバスに乗って台中駅に戻った。