他のブログを読んでいると、3月31日付で退職してセミリタイア生活に入る人が多いように思う。
就業規則によるが、3月31日付退職は1ヶ月分の給料をドブに捨てるようなもんだと思う。
その理由は、3月31日に辞めるのは、翌日4月1日に在籍していればもらえるはずの有給20日を捨てているのと同じだから。
有給の管理を楽にするため、有給休暇の基準日(有給を付与する日)は全社一律で決めている会社が多く、大手企業の場合、入社日の4月1日を基準日にしているケースが多いと思う(公務員は1月1日らしい)。*1
- 3月31日までに前年繰越を含め前年の有給はすべて使い切る
- 4月1日に新たに20日間の有給が付与されたら、4月を全休して4月30日とかGW明けを退職日とする
こうすれば、3月31日退職と実態は変わらないのに、働かずして1ヶ月以上の給料をまるまるもらうことができる。
さらに、賞与が日割りで支給される場合、賞与も1ヶ月分増えることになる。
私は早期退職することを決めたとき、まず退職日を検討した。
実際の退職日は5月15日。
検討事項をどこまで実践できたか振り返ってみたい。
zhizuchangle.hatenablog.com
以下の記載は、いずれも私が勤めていた会社の就業規則に基づく。
ボーナスをきっちりもらう 〇
選択定年は50歳から適用で、退職日までの賞与が日割りでもらえる。
退職した後も、夏の賞与は満額、冬の賞与も日割り計算できっちりもらった。
有給休暇を完全に消化する 〇
退職する6年前からその年に付与された20日間はすべて消化、前年繰越で貯まっていた20日間も6年かけて消化していった。
退職する年に付与された20日間も消化しきって退職した。
退職金の計算方法を知る 〇
退職金はポイント制度で、在籍年数に応じて12月末、職位に応じて3月末にポイントが付与される。
5月15日に退職してどちらも加算された。
在籍年数が長いほどポイントが高くなり、100万円近くなるので軽視すること勿れ。
補助手当もしっかり使う 〇
期初に年間の福利厚生ポイントが付与され、随時、利用申請することで支給されるので、退職する年は期初にすぐ利用申請して約10万円全額もらった。
30周年勤続記念も31年目の4月1日に在籍していればもらえるので10万円もらった。
社会保険料の支払を考慮する 〇
月末退職かそうでないかで社会保険料の給与控除が変わるという話。
個人的には、回収に20年近くかかる厚生年金より、約10年で回収できる国民年金にさっさと早く切り替えたほうが得だと思う。
厚生年金を10年弱で回収できると書いている場合、事業主負担を考慮に入れていない。
自己都合になるか会社都合になるか 〇
50歳から選択定年が適用できて、選択定年は会社都合になる。
会社都合なので失業手当の待期期間は7日だけですぐ受給できた。
総評 ◎
退職するまでに就業規則を確認しておいたおかげで、余すところなくおいしいところをいただいて、自分に有利な日に辞めることができたので100点満点!
大企業の場合、自分が好きな日に辞めても、中小のオーナー企業と違ってグチグチ言われることはないと思う。
陰でなんか言う人がいたとしても辞めたら赤の他人。
同僚に迷惑がかかる?
自分が思っているほど上司や同僚の評価は高くないし*2、居なくなっても業務は回る。
後のことを考えるのは、辞める人じゃなく上司の役目。
早めに上司に退職を告げること、そしてきちんと引継ぎをやっとけば大丈夫。
私は別に何も言われなかったし、バイトで再び雇ってくれたぐらいなので、自分が希望する日を退職日にして問題なし(知らんけど w)。