おまけの会社員生活

おまけの会社員生活《ハケンの品格》

五十而知天命、毎日定時退社&有給フル消化の正社員から週休5日、日給5.7万円、半分在宅勤務のハケン社員になりました

中国元の中国外での引出と限度額

海外で口座開設したのは2010年の中国銀行が一番最初。

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当時、旅行中に知り合った人に、利子が高いから中国に口座開設して中国元で預けているというのを聞いて私も真似して始めた。

それ以来、よく行く中国、台湾、タイ、香港は、①銀行口座、②Simカード、③交通カードの3点セットを持つようになった*1

銀行口座はともかく、Simカードと交通カードを維持してると、渡航するたびに買わなくていいので楽である。

人民元のレートと利子の推移

2010年からの人民元のレート、及び5年定期の利率の推移はざっくり以下の通り。

人民元
レート
利子
(5年)
2010 12.96 4.20%
2011 12.35 5.00%
2012 12.64 5.10%
2013 15.76 4.75%
2014 17.25 4.25%
2015 19.44 4.00%
2016 16.38 2.75%
2017 16.60 2.75%
2018 16.70 2.75%
2019 15.79 2.75%
2020 15.48 2.75%
2021 17.02 2.75%
2022 19.49 2.65%
2023 19.82 2.50%
2024 21.09 2.00%

中国银行网站_金融市场_存/贷款利率_人民币存款利率

14年間で日本円は中国元に対して6掛けぐらいに大暴落した。

中国人がバーゲンだといって日本の不動産を買い漁るはずだ。

また5年定期の利率は昔は日本のバブル期なみの5%前後の利率だった。

今でも2%だから日本の定期の10倍である。

もし、2010年に100,000元(1,296,000円)を5年定期に預けて継続していれば、2024年には166,584元と中国元ベースでは1.6倍になっている。

そして、166,584元を円転すると3,648,184円と日本円ベースでは約3倍になった。

ほぼノーリスクで外為差益と高利息が得られて一挙両得。

人民元は外貨交換できない

しかし中国元には難点があって、日本円から中国元への一方通行の交換しかできず、ドルや日本円のように自由に他の通貨と交換することができない。

駐在員のように中国で所得があり、源泉証明を提示できるなら、外貨に交換できるらしいが、私のように中国元をどうやって取得したかの証明がなければ、人民元を円やドルに交換することはできない。

当初は、中国留学に必要な金額ぐらいを預けておくだけだから問題がないと思ってた。

2016年当時は100万円相当しかなかったっぽい。

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でも、その後、HSBC香港に低利率で寝かしてあった香港ドルHSBC中国にグローバルトランスファーで一瞬で送金して利息の高い人民元に換えていった結果、残高が50万元(約1000万円)近くに膨れ上がった。

留学したとしても使い切れない💦

コロナ後、中国にノービザ入国できなくなったので、中国に行く機会が激減して旅行でも使う機会がない。

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人民元からの出口戦略

人民元を全く外貨に交換する方法がないわけではない。

100%不可なら最初からそんなにたくさん人民元に換えてない。

支付宝や微信支付QRコード決済

一つが、中国国外で支付宝や微信支付QRコード決済を使うこと。

支付宝と微信支付は中国の銀行口座を決済手段として紐づけてある。

日本やタイでもスーパーやコンビニなど支付宝OKな店が多い。

スーパー等で買い物をするとき、支付宝で払えば毎月数万円ずつ人民元を消化できる。

ところが、2024年から外国人は中国国外で支付宝や微信支付QRコード決済が使えなくなった😨

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HSBC香港で海外居住者が株を買えなくなったりして、なんとなく中国と欧米とのデカップリングの影響がこんなところにも及んでいる気がした。

このことが人民元を少し減らそうと思うきっかけになった。

銀聯カードでATM引出

海外送金はできないが、日本のATMで銀聯カード(キャッシュカード)を使って日本円で下ろすことはできる。

たぶん、この方法以外に残されてないと思うので、これを塞がれたら人民元を使い切るには中国に移住しないといけなくなる😂

このルートまで塞がれませんように🙏🙏🙏

人民元の海外引出限度額

中国人が多額の人民元を外貨に換えて海外で不動産を買い漁るからかどうかは知らないが、2016年から中国政府は人民元の海外での引出限度額を設けた。

2016年は1枚のキャッシュカードにつき10万元だったが、それだと複数金融機関で口座開設される抜け穴があるので、2018年からは1個人につき年間10万元に変更された。

もし10万元を超過して引き出すと、その年と翌年は海外で一切引出できなくなる。

國家外匯管理局關於規範銀行卡境外大額提取現金交易的通知

國家外匯管理局各省、自治區、直轄市分局、外匯管理部,深圳、大連、青島、廈門、寧波市分局;各全國性中資銀行;中國銀聯股份有限公司

為完善銀行卡跨境使用的反洗錢、反恐怖融資、反逃稅監管,根據《中華人民共和國外匯管理條例》(以下簡稱《條例》)等法規,國家外匯管理局(以下簡稱外匯局)就銀行卡境外大額提取現金交易有關問題通知如下:

一、個人持境內銀行卡在境外提取現金,本人名下銀行卡(含附屬卡)合計每個自然年度不得超過等值10萬元人民幣超過年度額度的,本年及次年將被暫停持境內銀行卡在境外提取現金。

個人不得通過借用他人銀行卡或出借本人銀行卡等方式規避或協助規避境外提取現金管理。

1元≒20円なので、1年間に引き出せるのは約2百万円

また1日1万元(20万円)の引出制限もあるらしい(ネット情報)。

持银联卡在境外提取现钞,每卡每日不超过等值1万元人民币,且每个自然年度累计不得超过等值10万元人民币。

10万元(2百万円)下ろすなら10日かけなければならない。

海外カードのATM引出限度額

日本のATMにも海外カードの一回当たりの引出限度額がある。

私がよく使うATMについて調べた。

ATM 引出限度額
セブン銀行 10万円
イーネット 10万円
ローソン銀行 5万円
ゆうちょ銀行 5万円

セブン銀行イーネット(ファミマ)なら一回10万円下ろせるが、ローソン銀行とゆうちょ銀行は1回5万円しかおろせない。

日本でATM利用手数料が発生するかもしれないし、中国の銀行側でも引出手数料が発生する可能性があるので、一度にたくさん下ろせたほうがいい。

よってセブン銀行イーネット銀行で、10万円×1日2回×10日かけて引き出す。

引出実行結果

人民元を引き出そうと思い立ったのが2月末。

ほとんどを定期にしていたので、普通預金の数十万円を引き出しただけで、定期が満期になるのを待たないといけなかった。

昨日、ようやく本年分の引出が完了した。

日本円210万円引き出して、中国の口座から約98,000元が引き落とされた。

平均レートは1元=21.42円。

11日と12日に日銀のドル売り介入があって円高にふれたけど、2月末は1元≒20.50元だったので、定期が満期になるのを待ってる間に円安が進んで、10万円ぐらい手取りが多くなった計算😙

来年になったらまた引出再開する。

銀行からSMSが届いてちょっとビビった。

The Police reminds you to strictly follow local Regulations to exchange foreign currency via official financial institutions. Cheque clearing takes over 24 hours and can be cancelled any time before it becomes available in your oversea account. In case fraudulent attacks, please report to the Police immediately by dialing 110. For foreign exchange services offered by HSBC China, please call +86 95366.

最後の奥の手

この記事を書いててふと奥の手がひらめいた。

それは、中国語の老師の中国口座に振り込んで、それを円送金してもらう方法。

老師曰く、年間5万美元(5万ドル)まで海外送金できるらしく、中国でもらった年金を毎年、配偶者が中国に帰るたびに日本に送金手続きしてるそう。

老師は上級国民(準国有企業の北京市民)なので日本人平均の年金よりずっとたくさん年金をもらってる😲

5万ドルといえば1ドル=160円として8百万円。

ATMで引き出せなくなったら、私の資金も一緒に送ってくださいと頼み込むしかないかも。

*1:香港はSimカードは維持してない