3日目は小雨が降っていた。
雨天でテンションが上がらないが、雨が降っている日の方が水量が多くて迫力があるかもと思い、日本のナイアガラと言われる「曽木の滝」を見に行くことにした。
曽木の滝
川にせり出して作られた展望台から見ることができる。
小雨が降っているせいか、黄色く濁った水が激しく流れていて迫力がある。
本物のナイアガラは見たことがないから比較できないけど、滝の幅も広い。
左手と中央奥、右側から流れて落ちている。
「筑紫の女王」と呼ばれた歌人柳原白蓮(1885~1967)の歌碑。
「もののふの 昔がたりを 曽木の滝 水のしぶきに ぬれつづぞ聞く」
滝の左手には曾てあった曽木第一発電所への導水路が残っている。
破損し、閉鎖されることとなります。現在では石積みのヘッドタンクと導水路のみが残され、当時を偲ばせます。
曽木第一発電所の遺構の地下道を利用して作られた「洞窟きのこ園」があったが2016年閉園。
ヘッドタンク(上水槽)は、無圧導水路と水圧管との間に設置して、発電所の出力が変化すると、使用する水の量が変化するのでその水を調整したり、水中にある土砂を沈殿させたり、スクリーンをつけてゴミを取り除くものらしい。
コンクリートじゃなく、石積みなのが時代を感じさせる。
権太郎石のレプリカ
天保14年(1843年)に西原八幡神社の宮司堀之内良眼房が藩の重臣たちの協力を得て行った治水工事です。薩摩藩政の時代、菱刈地方の農民は年貢米を川内川下流の宮之城まで運ばなければいけませんでした。その負担を軽減し農民を救済するためにはるか手前の下ノ木場へ米倉を移設する計画を立てた良眼房は、その前提となる川内川の川ざらえの案を藩に進言。難工事をやり遂げました。
滝のそばに「清水神社」という小さな神社がある。
隣接した公園で夜はイルミネーションが見れるらしい。
鶴田ダム
曽木の滝に来る手前に鶴田ダムの標識が出ていたので、大した距離じゃないのだろうと思って見に行くことにしたら、これが大間違い。
鶴田ダムによってできた大鶴湖沿いのくねくね曲がった一車線の細い道や橋を延々と走り続ける 😬
なんでこんな細道!と思ったが、ダムに行くには別ルートがあって、帰りは立派な二車線の道を通って帰った。
途中、曽木の滝にレプリカがあった「権太郎石」の本物があった。
本物は文字がまったく読めない状態。
ダムの上を車で走って対岸にある「川内川大鶴ゆうゆう館」に車を停めた。
鶴田ダムは、鹿児島県薩摩郡さつま町、一級河川・川内川本流中流部に建設されたダムである。
国土交通省九州地方整備局が管理する国土交通省直轄ダムで、高さ117.5メートルの重力式コンクリートダム。完成している国土交通省直轄ダムとして、また重力式コンクリートダムとして九州最大の規模を誇る。
鶴田ダムは、洪水調節と発電を目的としていて、第一発電所の最大出力は12万kw、第二発電所は1.5万kwの発電で一般家庭4万5千世帯に相当する電気を発電できるそう。
平成18年7月の洪水をきっかけにダム再開発事業が行われ、放流施設を増設した。
川内川は熊本県球磨郡あさぎり町の白髪岳に源流があり、熊本県宮崎県鹿児島県の3県を流れ、薩摩川内市から東シナ海に注いでいます。延長137km、流域面積1600kmの一級河川であり、九州では筑後川に次ぎ第二の長さを誇る大河川です。
ずっと上流に曽木の滝がある。
公園と反対側に、水量を調節し洪水を防ぐための分水路が造られた。
霧島最大の火口湖「御池」に立ち寄るが、雨で景色はいまいち。
晴れていると対岸に高千穂峰が見える(下記記事)
今回の旅行はいつも以上に下調べが杜撰で、ルートと宿が非効率 💧