いよいよ来週で退職日を迎える。
1990年4月に入社してから2020年5月に退職するまで30年間の生涯賃金を給与明細を集計して調べた。
生涯賃金
もうフルで働くつもりはないので、これまでの累計を生涯賃金と言っていいと思う。
明細がない期間については以下のように計算した。
- 1990年4月~1991年1月までの10ヶ月は、1991年2月の残業なしの基本給+能力給で計算*1。
- 1990年冬の賞与は1991年夏の賞与と同額で計算*2。
- 2020年夏冬の賞与は2019年の賞与を元に月割計算。
集計の結果、30年間の生涯賃金は約2.1億円だった(退職金含まず)。
よって平均年収は700万円ということになる。
下の表は定年まで同じ会社で勤め上げた場合の生涯賃金の平均値である。
ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―|労働政策研究・研修機構(JILPT)
大卒男性の生涯賃金(退職金含まず)は2.9億、従業員1,000人以上の大企業に絞ると3.2億らしい。
もし辞めずに今の年収で定年まで勤めていたら、大卒平均ぐらいになったが、大企業平均には届かなかったな。
但し、上記の金額は平均値であって、中央値はネットでググると2億~2.5億ぐらいらしいので中央値はなんとか到達した (-ω-)/
税金・社会保険料
30年間の所得税、住民税、社会保険料*3についても集計した。
以下は面倒なので無視した。
税金は22百万、社会保険料も合わせると46百万円だった。
生涯賃金に対する税金の割合は10.6%、社会保険料を含めると21.9%になる。
以前に読んだ『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』では、年収600万円のサラリーマン(専業主婦と子供二人)の社保を含む実質税負担率は19.1%と書かれていたのでだいたい合っている。
参考までに、同著で計算していたように、社会保険料の会社負担も個人に帰属する所得とみなし、所得と社保に加算して負担率を求め直すと負担額は69百万円になり、負担割合は26.8%にもなる。
とても払った金額に見合ったサービスを受けている気がしない・・・。
雇用保険は、今までの納付額106万に対して125万円給付でもらう予定なので元をとっているようにみえるが、会社負担として212万円払っているので、実際は半分も取り戻してない。
コロナの影響で支給額の増額を検討しているそうなので期待している。
厚生年金も会社負担を合わせたら、65歳で受給開始して80歳過ぎまで生きてようやくペイするが元金だけで運用益は含まれていない。
退職してプータローになったら税や健康保険のフリーライダーになって今までに払った分を取り戻そう (-ω-)/
可処分所得
生涯賃金から税金と社会保険料を引いた可処分所得は約1.6億円となる。
可処分所得から現在の資産額を引いた金額が今までに使った金額とも言えるが、家計簿の記録がある直近20年間だけでも約9千万円円使っている。
また家計簿をつけだしたときの貯金がわずか3百万しかなかったので、それ以前の10年間の手取り額約3千万円はほぼ使い切っていることになる。
それでは今ある資産残高と辻褄が合わないので、投資などの給与外所得が何千万円もあったということになる。