おまけの会社員生活

おまけの会社員生活《ハケンの品格》

五十而知天命、毎日定時退社&有給フル消化の正社員から週休5日、日給5.5万円、在宅勤務のハケン社員になりました

山口百恵主演『古都』と菩提の滝

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2月に京都一周トレイルの二ノ瀬から高雄まで歩いた。 

zhizuchangle.hatenablog.com

トレイルの途中で「菩提の滝」に立ち寄ったが、滝に降りる階段が崩落していたので、滝を見られずに引き返した。

ところが、帰ってブログを書きながらググると、もう少し道路を下ったところから行けたことがわかった (-_-)

さらに、川端康成著作、山口百恵主演の『古都』のロケ地だったことも知った。

山口百恵主演『古都』

私は小学生の時にベストテンで山口百恵を見ていた世代である。

80年に山口百恵が引退して、中学からは松田聖子河合奈保子、そして中森明菜キョンキョンなど「花の82年組」と昭和のアイドルの変遷と共に成長した。

そういうわけで山口百恵は青春時代のアイドルではないが、ちびまる子ちゃんぐらいのときのアイドル。

早速、図書館で『古都』を借りてきて読んだ。

老舗呉服商の一人娘として育った捨て子の娘(千重子)が、北山杉の村で見かけた自分の分身のような村娘(苗子)と祇園祭の夜に偶然出逢う物語。互いに心を通わせながらも同じ屋根の下で暮らせない双子の娘の健気な姿が、四季折々の美しい風景や京都の伝統を背景に、切なく可憐に描かれている。 

本を読み終わったあと、無料動画を探す。

さすがは中国人にも絶大な人気を誇った山口百恵、本来は2時間だが約半分にカットされた無料動画もあった (-ω-)/

『古都』は山口百恵最後の映画で、婚約が決まった後に撮られた映画のようだ。

山口百恵は千重子と苗子の一人二役である。

千重子を愛する3人の男性、幼馴染の真一、西陣織の職人の秀男、そして真一の兄の竜助、三浦友和はいったい誰を演じているのだろう?

と思ったら、小説には存在しない苗子を愛する村の男だった・・・。

ちなみに真一はメガロマン、秀男はミラーマン、竜助は「おやじ涅槃で待つ」である・・・。

小説を読んで、映画を見たら、「鉄は熱いうちに打て」ということで『古都』に出てくる北山杉と菩提の滝を見ようと再度、京都に出かけることにした。

09:00 金閣寺を出発

平日の月火で行きたかったが、火曜日の天気予報が雨だったので、日曜日から出かけることにした。

朝、晴れていることを確認、ホテルを予約してから京都に出かける。

2月は二ノ瀬から歩いたが、今回はショートカットして、金閣寺から歩く。

京阪三条駅からバスで金閣寺へ。

市街地を抜け、紙屋川(天神川)に沿って北上していく。

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念仏寺を通り過ぎる

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苔むした墓石がいっぱい並んでいる。

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しばらく進むと東海自然歩道の看板があるので、看板に従って野尻の方へ進む。

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絶好のハイキング日和。

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ずっと舗装された道が続いていて、ウォーキングしている年配の人が割といた。

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山桜だろうか。

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Googleマップの道の突き当り近くにお地蔵さんがある。

拝んでいた年配の女性が「このお地蔵さんはよく願い事が叶うのよ」と教えてくれた。

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舗装された道路はお地蔵さんのところまで、いよいよ山道を登っていく。

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土砂崩れがあったのか、木々がなぎ倒されている。

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前回歩いた京都トレイルの標識に到着!

左側の道は、土砂崩れで進めなくなっている。

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北山杉の植えられた山道を歩く。

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10:30 裸足で菩提の滝へ

2月に来たときは、階段が崩落しているのを見て、今はもう行けなくなったのだと早合点してしまった 😢

「すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり」

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ふと道路わきを見ると何か石仏のようなものが。

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滑らないよう階段を上っていくと数体の石像が祭られていた。

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道を数十メートル下ると右手に女滝があった。

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そして、その先にちゃんと菩提の滝に降りる道があったよ・・・。

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苔で滑らないように気を付けながら石の上を渡っていく。

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でも道が完全に水没していて、行けるのはここまで。

向こうには崩落した階段の残骸がみえる。

長靴じゃないとこれ以上無理。

一瞬、諦めて引き返そうかと思ったが、2回も来て滝を見れないのは悔しい。

覚悟を決めて、靴と靴下を脱いで裸足になって清滝川を渡る。

冷たい!痛い!

3月とはいえ川の水はまだ冷たい上に、尖った石を踏むと足の裏が痛い!

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渡り終えて振り返ったところ。

道らしきものがあるので、川の水が少ないときは水より上に出てくるのか?

どうせ帰りも渡らないといけないので、裸足のままで進む。

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そして、ついに菩提の滝に到着!

滝に着いたら、再度川の中を歩いて対岸に渡る。

すると左手の窪まったところに不動明王の像が見える。

滝壺は淡い青緑色でとてもきれいだ。

この滝壺のきめやかな砂で北山杉の表面を磨くシーンが映画にも描かれている。

わざわざ裸足になっても来た甲斐かいがあった。

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少し時間は早いが、石に腰かけて持ってきた🍌と🍙を食べる。

再び川の中を歩いて渡ると、足が冷たくて感覚がなくなる。

岩場で靴下と靴を履いて戻っていると、中年の二人組が歩いてきてた。

長靴か裸足じゃないと無理ですよと教えてあげたが、結局どうしただろう。

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このレールは切り出した杉の木を運搬するのに使うのだろう。

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11:30 中川の木造倉庫群

菩提の滝から川沿いに降りていくと中川の集落が見えてくる。

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菩提道というバス停を過ぎると左手に木造倉庫群がある。

昭和の終わりまでは使われていたが、今はもう使われていないそうだ。

『古都』の撮影もここを中心に行われたとある。

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建物の前の川に面した通路は黄色いロープが張られて通れないようになっていたが、一部、建物中に北山杉が置かれていた。

表面を触ってみるととてもすべすべしていた。

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162号線を京都市内へ

同じ道を戻るのもつまらないし、沢の池経由で高雄に行く道も先月歩いた。

それで162号線を歩いて高雄に出ることにした。

が、Googleマップで「徒歩」でルート検索すると、なぜか除外される。

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Googleマップのルート検索を無視して国道162号線を歩いて高雄に向かう。

なるほど、歩道はなく、曲がりくねった道を車やバイクが行きかうので、人は歩かないほうがいいとわかった・・・。

引き返す気にならなかったので高雄まで歩くが、誰一人歩いている人はいない。

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清瀧宮

高雄の高山寺西明寺は2月に行ったのでパス。

神護寺も桜のシーズンにまた来るのでパス。

清瀧宮は空海長安青龍寺に祭られていた青龍権現をこの地に勧請(かんじょう)して祭った社だそうだ。

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平岡八幡宮

歩き足らないので高雄から162号線を歩いて平岡八幡宮に到着。

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本殿の天井には「花の天井」と呼ばれる44の花が絵が描かれている。

有料と知らずに靴を脱いで上がったあとで、有料ですと注意されてしまった 💦

でも「花の天井」は見てしまった(すみません・・・)。

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15:00 京都駅に到着

アパホテル(京都駅東)

さらに歩いていたが、さすがに足が痛くなってきた。

一般道を歩いていてもつまらないし、ちょうどやってきた8番のバスに乗る。

太秦天神川駅から地下鉄で九条へ。

ローソン100で買い物をしてから、アパホテル(京都駅東)へ行くとちょうどチェックイン時間の午後3時になった。

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500円クーポンを利用して3,500円。

すぐに大浴場でひと風呂浴び、5時過ぎに夕飯に出かける。

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八坂神社御旅所

人通りの多い四条通にある御旅所。

『古都』では祇園祭の夜、千重子が七度参りをしている苗子と偶然出会う場所。

神輿が並んでいるときに来てみたいな。

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笹巻ずし 瓢正

『古都』の中で、ここの笹巻ずしが出てくる。

奮発して会席コースを食べようとATMでお金をおろして行ったのに、

「誠に勝手ながら本日は臨時休業とさせて頂きます」

と書かれてた (゚д゚)!

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四条通にあったモスバーガーによって20%還元d払いでテイクアウト。

ホテルに持ち帰って食べる。

10分の1の予算で済んだ (-ω-)/

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