以前、ダイヤモンド・ZAiに「アーリーリタイア特集」が組まれていたのを参考にして、同じように自分のケースを振り返ってみた。
社会人時代の家計を集計し、どのように老後資金を蓄えたのか総括してみた。
- 知足常楽(50代)
- 【退職時の年齢と金融資産】52歳・1億円
- 【住居】賃貸(大阪府)
- 【現在の月間収支】収入:35~40万円、支出:30万円
こうして資産を築いた
現役時代の30年間の収支をまとめた。
数百万の誤差はあるかもしれないが、中らずと雖も遠からず。
投資所得は他の項目からの逆算で求めたが、48百万円となった。
銘柄選びは直感ヤマ勘、買ったら値上がりするまで放置。
これまで投資で儲けたのは3回。
- 海外旅行で馴染みがあった東方航空やキャセイパシフィックを買って何年も放置していたのが北京オリンピック前の中国株バブル(2007年)で爆上げ。
- リーマン(2008年)直後、これからは地場系の自動車メーカーだろうとヤマ感で長城汽車を買ったらその後、二度目のバブルで値上がり。
- FX取引で東北大震災後の円高で数百万の含み損だったのを放置、アベノミクスの円安(2015年)で大きく儲かった。
内外価格差を利用したセドリ(約6百万)も投資所得に含めた。
毎年の貯蓄額は単純平均すると約200万円。
※ (退職時の金融資産107百万-投資所得48百万)÷30年間
でも、30代まで貯金はなく、反対に約1千万円の負債を抱えていた 💦
リタイアを意識するようになってからは年350万円以上を貯蓄。
生活費をダウンサイジングした要因より、年功序列の給与体系で所得が増えた要因が大きい。
現役時代の生活費は400万円/年(1億2000万円/30年)。
現在は固定費の見直しなど、少しダウンサイジングして約350万円/年。
一番大きい費目は旅行関係で過去20年の平均は120万円/年。
「質より量」で贅沢はしないが、台湾、中国など海外に毎年15回以上渡航。
早期退職を意識したのは、47歳の時、金融資産のバランスシートを作ったら、8,000万円近く貯まっていたこと。
※家計簿では投資や外貨を時価で把握できていなかった
それまで早期退職を考えたことはなく、定年まで働いて、さらに再雇用でも働くものだと思っていた。
「お金の悩みを解決!マネープランクリニック」に相談したこともある。
「世捨て人ルカ」という名前はこのブログを始めた頃も使っていた。
当時は実家に帰って資金の減少を抑えることを考えていた。
仕事に大きな不満はなく、年功序列の給与体系、定時退社、有給フル消化の好待遇の会社だったので、なかなか踏ん切りがつかなかったが、「もうフルで働く必要ないんじゃね」とキリがいい勤続30周年で選択定年制度を利用して退職した。
リタイアするまでに、就業規則を読み込んだり、社会保険や税金関係について調べて有利な辞め時を検討した。
リタイア後の収支
現在の月間収入は、バイト代が35〜40万円で、週に2回、辞めた会社で同じ仕事をバイトでやっている。
このため、資産は取り崩すことなく、収支がほぼ均衡している。
いつまで続けられるかは不明だが、2021年末まで続けられると踏んでいる。
配当所得は多くないので考慮していない。
リタイアしても現役時代と同じ生活レベルを維持したい。
退職時の金融資産(1億7百万円)のポートフォリオは下のグラフの通り。
90歳まで生きると想定した場合、退職時の金融資産以外に、個人年金(2,000万円)、企業年金(3,000万円)、公的年金(4,700万円)があるので、約2億円が退職後の老後資金である。
企業年金と公的年金は大幅カットされる可能性があるけど・・・。
2億円を40年で割ると500万円/年、企業年金と公的年金がなくても300万円/年を使うことができる。
両親を見ていても、歳をとると大してお金を使わなくなるので、もっと早く辞めていても大丈夫だったと思う。
まず90歳まで長生きするとも思えないし・・・。
リタイア後の生活
目下、週2回のバイトで承認要求を満たしつつ、月に1~2回、5連休を利用して旅行や帰省する生活パターンに満足している。
退職したら中国に半年か1年語学留学しようと思っていたので、十分すぎる留学資金をすでに中国の銀行に預けてある。
コロナが流行っているので、時期が見通せないけど・・・。
両親が高齢なので、何かあった時は実家に戻ることも考えないといけないが、自分から進んで帰ることは考えていない。
会社を辞めたことは保守的な両親にはまだ話してない 💦
バイトを辞めたらどうするかは、辞めたくなってから、住む場所も含めてゆっくり考えようと思う。
《使用した資料》
- 過去29年間の給与明細
- 過去20年間の家計簿ソフト
- 退職時の金融資産残高集計表